このスニーカー、どこにでもあるキャンバススニーカーに見えるかもしれません。でも、実はこれは明治6年創業の老舗靴メーカー・ムーンスターだからこそ実現できた、職人技と蓄積データの産物なのです。今日は、ムーンスターのこだわりが詰まった「GYM CLASSIC」をじっくりご紹介させてください。

ムーンスターは、地下足袋の誕生からゴム産業の発展により栄えた福岡県久留米市にある靴メーカーで、その歴史は150年以上を数えます。商品企画から製造、検品に至るまで、ものづくりに一切の妥協を許さず、徹底した“精品主義”を貫いています。

その姿勢は数字にも表れており、蓄積した日本人の足型データは26万人以上にのぼり、そこから作った木型は1.6万種類を超えます。それらを元にしてデザイン・素材・履き心地を徹底的に追求し、日本人の足に最適な靴を生み出しています。

GYM CLASSICのこだわりの一つが「ヴァルカナイズ製法」。19世紀から続く伝統的な製法で、ソールのゴムに硫黄を混ぜ、窯の中でゆっくり加熱・加圧することで、アッパーとソールを接着させる技術です。この製法を用いることで、靴底はがれの心配が少なく高い耐久性を持ちながら、同時に“しなやかさ”や“柔らかさ”という、耐久性とは相反するような特性も備えることができます。大変な手間とコストがかかりますが、“精品主義”を掲げるムーンスターは、頑なにこの製法を続けています。

色合いもデザインもシンプルなGYM CLASSICは、履く場所やシーンを選びません。プライベートでのお出かけはもちろん、カジュアルな服装の時であればビジネスでも活躍します。

クッション性の高いインソールを採用し、履き心地がとてもよいので、長時間履いていても疲れにくいのも嬉しいポイント。またアウトソールのグリップ力が高く、濡れた路面でも滑りにくい点も安心です。

靴は毎日の生活に密着しているからこそ、確かなものを選んでいきたいと感じています。メーカーの想いを足元から感じながら、みなさんが日々快適な一歩を踏み出せますように。