東京都調布市深大寺にあります「生活道具とカフェの店 park」オーナーが、コレクションしているレコードを毎日絵に描いていくプロジェクト、まいにちレコード。ライフワーク的に、所持しているレコードを再収集するような気持ちでひたすら描き続けること4年。

2021年、コロナ禍で外出ができない日々。自宅でなにか没頭できる創作活動はないかと思い、なんとなく手元にあるレコードのジャケットを絵に描いてインスタに投稿することをはじめてみました。

はじめてみると、これが思いのほか楽しくて楽しくて。
これまで絵を描いたことなんてないし、ぜんぜんうまくないんだけど、とにかく楽しい。
持っているレコードをビックリマンシールみたいな小さなサイズで再コレクションするような気分が、コレクター魂をくすぐるものもあって、すっかりはまってしまいました。

いままでなんとなくしか認識していなかったジャケットを、模写することで細部まで観察することができたり、インスタで「懐かしい、好きでした」「この時期のライブ見たよ」のようなコメントをいただくのもうれしくて、継続して描くことを決めました。

こちらが記念すべき初投稿。レコードが小さい、動物が大きい！

そこからほぼ毎日、レコードの絵を描いてインスタにアップを続ける日々がスタートしました。
誰も気にしていないかと思いますが、レコードを持っている動物は毎回手描きしているので毎回なにかしら違うことをしています。おにぎり食べたり、ラーメン食べたり…。

時々、バンドやレーベル、ジャケのデザイナーさん本人が、メンションしてくれたりして、うれしいこともあります。

誰に求められているわけでもない謎な活動ですが、ひたすら続けているとさらにうれしいことが起こりました。

大好きなエモバンド、Foxingのマネージメントの方から「まいにちレコードを見た」ということで連絡をいただいて、1stアルバムの10周年記念盤のジャケットのイラストを担当することになりました。
1stアルバムのジャケットの写真をまいにちレコードスタイルでリミックス。収録された内容もめちゃくちゃ最高のレコードが届いた時は、感無量でした。

そんな中、ご縁があって2024年2月に東京・世田谷のnostos booksにて初の展示会を開催することになりました。
それまでの2年半で描いた800枚の絵を使って、ポスター・額装プリント・ステッカー・作品集などのアイテムを制作し、展示・販売をいたしました。

まいにちレコード展関連企画として「sunday matinee vol.3 / キセル」を開催いたしました。大好きなキセルに出演いただいて、午後の心地よい時間に、素敵な音楽が響きました。

展示会には、たくさんの方にご来場いただき、お話しすることができました。
この展示をきっかけにレコードに興味を持ってくださったり、初めてのレコードを購入してみたり、帰り道に音楽の話に花が咲いちゃったり、などとうれしい報告をたくさんいただきました。
小さな展示会でしたが、誰かにとってレコードの楽しさや新しい音楽に触れるきっかけになれたことが、うれしかったです。

その後2024年には、大阪・阿波座「ダイニングカフェ・マーサ」、東京・戸越「THE CAMPUS FLATS」にて1000作品の展示を開催させていただきました。

まいにちレコードは、これからも続きます。
801枚目からは、7インチレコードも描くようにしています。
いつかCDやカセットテープも描きたい…。

とりあえずの目標は10,000枚。（この記事執筆時で1080枚、先は長い…）

インスタグラムで日々更新していますので、お暇な時に、ぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/mainichirecord/