その日食べる分のご飯を、とにかく美味しく、早く作れるようにと考えられたのが、1〜1.5合炊き用の「鉄の小さなごはん鍋」。料理研究家の松田美智子先生が開発された、炊飯用の鉄鍋です。
その小さなごはん鍋のつかい手から届いたのが、「炊飯釜は、10個以上持っているのですが、その中でも1番美味しいと思いました。この商品の4合〜5合炊きが有れば購入したいと思います。」という嬉しい声。
今回そんなリクエストにお応えして、1〜4合のごはんが炊ける、ひとまわり大きなサイズが登場しました。
蓋をとった瞬間に、ふわーっと立ち上がる湯気とおいしそうな香り。この鉄の飯鍋で炊いたご飯を、炊飯器で炊いたものと食べ比べると、あきらかに「甘さ」や「うまみ」が引き立っていて、美味しい!と感じます。
「鉄鍋や土鍋で炊くご飯は美味しい」と言いますが、それはなぜか。そもそも「お米を炊く」とは、「生のお米に水分と熱を加えることで、デンプンを変化させて甘くする」ということです。
なので、美味しいご飯を作るためには、水分をしっかり吸収させること(浸水)、お米全体にムラなく熱を加えてあげること(炊飯)が大切です。
この「ムラなく」が得意なのが、鉄の特徴です。鉄が全体に均一に熱を伝えてくれることで鍋の中で細かな対流が起きて、水と熱がお米全体にしっかりと行き渡り、美味しく仕上げてくれるんですね。
また、鉄素材の特性として早く温度が上がり、長時間「蒸す」状態になるので、お米の旨み成分を最大限に閉じ込めてくれます。
土鍋はIHが使えないものがほとんどというデメリットがありますが、こちらはIHでも使用可能というのもポイント。熱源を選ばずお使いいただけます。
ご飯が美味しく炊けるようにと考えられた鍋ですが、普通の鍋として少量の揚げ物や煮物などにもお使いいただけます。厚手で保温性が高いため、揚げ物はパリっと仕上がりますよ。
また、オーブンも使用可能です。「ひとつの道具が多用途に使える」というのは、収納スペースが限られるキッチンでは大切なポイントです。
「鍋でご飯を炊く」のは、やったことがないとハードルが高そうに思えますが、実は拍子抜けするほど簡単です。
まずはお米を砥いで水に10分浸します。水を切って15分置いたら、ごはん鍋にお米と水を入れて、強火にかけます。
蒸気口から蒸気があがったら、ごくごく弱火にして約7-10分。蓋を開けてみて水分が引いていたら火を消して、蓋をしたまま更に約10分蒸らせば、粒の立った美味しいごはんの完成です。
炊飯の量や火力によって炊きあがりまでの分数は異なるので、お米の様子を見ながらご調整くださいね。
火加減や炊飯時間がシビアなイメージがあるかもしれませんが、できあがりの硬さに多少影響するだけで、鍋で炊いたお米特有の「うまみ」は揺らぎません。
炊き方が少々アバウトでも、美味しいご飯が炊きあがる。それが分かればぐんとハードルが下がります。
「鉄の小さなごはん鍋」と「鉄のごはん鍋」のサイズの違いはこのくらい。「小さなごはん鍋」はサイズが小さい分、炊きあがりが早く、移動させる時にも軽いので、基本的に日々の炊飯は1.5合までで十分という方には「小さなごはん鍋」をおすすめします。
ご家族の人数が多い方や、ある程度まとめて炊きたいという方は「ごはん鍋」をどうぞ。「小さなごはん鍋」には、サイズぴったりの小さなしゃもじ付きセットもご用意しています。
窒化加工という、焦げ付きや錆を発生しづらくする加工をしているので、お手入れが簡単です。つくりも非常にシンプルで、炊飯器の蓋のパッキンのように洗いづらい箇所もなく、実にストレスフリー。
とはいえ鉄製なので、長くきれいな状態でお使いいただくために、
・ご飯が炊けたら別の容器に移し、なるべく早く洗う
・洗った後は、鍋を火にかけて水分を完全に飛ばし、乾燥させる
という2点にお気をつけいただければと思います。
ちなみに、土鍋に比べて底面が焦げ付きづらいのも特徴です。おこげは美味しいですが、お米がくっついてしまって食べられる量が減ってしまったり、洗う時にも焦げをとるのがちょっと面倒。日々使うことを考えると、スルッとお米が取れるというのはありがたいなと思います。
料理研究家の松田美智子さんがプロデュースするブランド、「松田美智子の自在道具」。育てる楽しみがあり長く使える、デザインと機能美を兼ね備えた台所道具を作っています。
この鉄の小さなごはん鍋は、「1−2人分のご飯が美味しく炊けるIH対応の調理道具がない」という松田さん自身の悩みから開発が始まったもの。
大きなごはん鍋は選択肢が多いものの、小さなものはなかなかないんですね。大きいと保管場所をとるし、洗い物も大変。もっと身軽に、でも美味しいご飯が作れるように、という思いが形になりました。
自在道具は「様々な用途に自在に使えるように」という思いが込められたブランド名。その名の通り、ご飯だけではなく煮物に揚げ物に、和洋問わずどんなシーンでも映える、まさに自在に使える道具です。
手軽に美味しく、を叶えてくれる道具。日々の食卓が一層楽しくなりそうです。
■商品についての注意事項
・ご使用のパソコンのモニターによって、実際の商品と色柄が異なって見える場合があります。予めご了承下さい。
・実際の色、質感、サイズ、重量には多少の差があります。予めご了承下さい。
- カテゴリ
- 生活雑貨 > キッチン用品・調理器具 > 鍋・フライパン
- ブランド
- 松田美智子の自在道具
- スペック詳細
- ■素材/原料 :素材/原料 :本体 鉄(底厚3.2mm)
蓋 鉄(板厚3.2mm)
ハンドル 鉄
■表面塗装 :窒化処理(仕上げ:透明シリコン塗装)
■サイズ :本体部分 上面φ210×底面φ175×H97mm、持ち手と蓋含む W265×D210×H145mm
■重量 :約2750g (本体1670g 蓋1080g)
■原産国 :日本(新潟県燕市)
■オーブンご使用可
■IHご使用可
■電子レンジ、食器洗い機ご使用不可
■1~4合炊き用
- 使い始めについて
- 本体・フタの仕上げとして、透明のシリコン塗装が施されており、すぐに調理を始められるのが特徴です。シリコン樹脂塗装自体は調理しているうちに自然に取れていきますが、食品衛生法の規格に適合したもの使用しておりますので、人体には無害でございます。安心してご使用下さい。
- お手入れ方法
- ・水とタワシで洗い、コンロの火にかけてよく乾かし、ご使用後は必ず水気を取り除いて下さい。
・錆びた場合は食器用クレンザーとタワシでよく磨いて下さい。クレンザーを洗い流してからよく乾かして下さい。
・焦げ付いた時は鍋にお湯を入れて煮立たせ、焦げが浮いてきたらタワシなどで落として下さい。
・使い始めは、シリコン塗装の被膜で保護されるので錆びにくい状態ですが、使い込んでいくと被膜も取れてしまい錆びやすい状態になりますので、鍋の表面に薄く油を塗るようにして下さい。
- 玄米を炊く場合
- ・玄米は白米と違いって両手で擦り洗いをし、表皮にキズをつけて、水分を含みやすいようにする必要があります。
・洗った後は、白米と同様に浸水水切りします。
・水は仕上がりのお好みにもよりますが、白米より水は2割程増で、・炊く時間も2割増で、玄米の種類(発芽玄米など)にもよりますが、塩梅を見ながら炊いて頂くことをおすすめいたします。
- その他
- 本体の中に長時間料理を保存すると錆が生じるので、料理はすぐに別の容器に移して下さい。
・長時間煮込む料理には使用しないで下さい。サビの発生原因となります。
・本体・フタの仕上げとして、透明のシリコン塗装が施されております。本体内側が白く変色することがありますが、こちらは塗装と熱の反応によるもので、品質に問題はございません。
蒸気口から、ぐつぐつと沸騰した水分が出てきたら弱火にする合図。