まだ美容院に行くほどではないけど、前髪だけ切りたい。気になる枝毛だけカットしたい。毛先のボリュームだけ抑えたい。でも失敗しそうで心配……。そんな風に思ったことがある方は多いのではないでしょうか。

家庭向けの髪はさみは数多くありますが、一般的に普及しているのは、刃つけが簡易的なものだったり、価格を抑えるために安価な素材が使われていたり、あくまで「プロ仕様の髪はさみの劣化版」といったものがほとんどです。

髪を傷めないための切れ味と、長く使いつづけられる品質を両立した家庭用の髪はさみが市場にはない。そこで作られたのが、こちらの「ミニすきはさみ」と「ミニカットはさみ」です。理美容はさみのプロフェッショナルが作った、セルフカット初心者でも使い勝手の良い一品です。

はじめてこのはさみを使った時に、その切れ味に驚きました。髪を切ってみると、ジャキっと切れる、というよりは、ストンと髪が落ちる、という感じ。実際に髪を切らなくても、スムーズな開閉の感覚からも切れ味の鋭さを感じられるほどでした。

枝毛や切れ毛を作らないため、髪はさみは切れ味が命。切れ味が少しでも鈍いと、髪をつぶしてカットするような形になり、結果、毛先が白くなったりパサ付きの原因になってしまいます。

作っているのは、新潟県燕三条の「シゲル工業」。理美容師用はさみの国内生産数1位を誇るつくり手です。2枚の刃とネジだけというシンプルな部品で作られるはさみですが、非常に精密かつ複雑な作業が求められます。熟達した職人さんや自社開発の専用機械を有する理美容はさみの専門メーカーだからこそ、つくりあげられるクオリティの高い一丁です。

お使いのはさみ、気が付いたら刃の側面が汚れていた、ということはありませんか？これは刃同士がこすれあうことで黒ずんでしまったり、削れてしまったりするからなんだそうです。

このはさみは刃の内側がU字型にカーブしています。こうすることで刃が傷みづらいだけでなく、刃同士の接点が少ないため非常に軽く心地よい刃当たりになっています。プロの美容師は一日に何千回もはさみを開閉するお仕事。長時間使っていても手首が疲れないよう、刃当たりのやわらかさは非常に大事なポイントなんですね。

また、髪の断面をつぶさずに切ることができるのも、「面」ではなく「点」で切れるようになっているから。はさみをつくる上で一番難しいのがこの噛み合わせを調整する工程で、この「点」が少しでもズレると切れ味が落ちてしまいます。まさに熟練した職人さんの感覚が求められる仕事です。

セルフカットが失敗するのは「一度に切れる量が多いこと」が一番の原因なんだそうです。そこで、セルフカットがはじめての方でも安心して少しづつ切り進められるよう、すきばさみは「カット率10%」に調整されています。

カット率とは、髪の毛の切れる量をパーセントにしたもの。10%だと、10本髪の毛を挟んだら1本切れるくらいの切れ具合ということですね。プロが使うものは20〜30%だそうですが、こちらはあえて切れる分量を極限まで抑えているので、仕上がりを確認しながら慎重に進めることができ、「つい切りすぎた！」を未然に防いでくれます。

一般的なものよりも全長が短かく作られているのも、このはさみの特徴です。顔とはさみの距離感をはかりやすい上に、小ぶりで軽量のため重みを感じづらく、扱いやすいようになっています。慣れないセルフカットの時には嬉しいポイントです。

また、ミニすきばさみの刃先は丸くなっており、触れても危なくない安全設計。万が一刃先で挟んでしまっても皮膚を傷つけないようになっています。本当によく切れるので、刃先の切れる部分には触れないよう、ご注意くださいね。

桐箱に入れてお届けします。長さを調節する時に使う「カットはさみ」と、ボリュームの調整をしたり毛先をナチュラルに仕上げる時に使う「すきばさみ」の2種類。それぞれ単品でもお買い求めいただけますが、2種セットは少しだけお買い得です。ぜひあわせてご活用いただければと思います。

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