わざわざのある長野県東御市。新緑が一層鮮やかになる5月下旬になると、山々は一斉に白い花で覆われます。この花は蜂蜜の原料となるニセアカシア。村上養蜂のご夫妻の旅はこの季節からスタートします。みつばちが仕事を終える暗くなった時間に巣箱をトラックに積み込み、東御市までミツバチたちと移動します。ここで半月ほどアカシアの蜜を採取するのです。

長野のアカシアが終わる6月上旬頃、今度はミツバチたちと共に北海道へ移動し、その地域の花蜜を採取します。短い夏と秋が終わり冬越えの準備をさせると、11月下旬には再び伊豆までミツバチたちと共に戻ります。伊豆で冬を生き抜き、翌年春の梅が咲く頃、ミツバチたちは再び活動を始めるのだそうです。

ご夫妻にとってミツバチたちは家族。移動先でふれ合う人々とのつながりや出会いを大切に、今日もミツバチからの贈りものを、お客様のお手元にお届けしているのです。

「さくら」の語源の一つと考えている此花咲耶姫は古事記にも登場する美しいお姫様。はちみつも魅力的な香りです。春はまだミツバチの活動もゆっくりで、収穫が少ない希少なはちみつです。

野生種の桜は色の濃淡から早咲きに遅咲きと、実に個性豊かです。中でも大本命はオオシマザクラ。ソメイヨシノの片親にあたり、花が多くつき鮮やかな緑の葉が花と一緒に出ますので、見た目もとても華やかです。数ある桜の種類の中でもこのオオシマザクラは流蜜が太く、特に香りのよい良蜜が採れるのです。 このオオシマザクラは伊豆大島が原産とのこと。和菓子の桜餅を包んでいるのがこのオオシマザクラの葉。独特の芳香は採れたはちみつにもしっかりと現れます。

長野県東御市で大切に採取された貴重なアカシアの蜂蜜です。アカシア蜜はクセのないさらっとした口当たりと爽やかな甘みが特徴です。

この恵山は仲間の養蜂家さんも驚くほどの透明感。純粋なはちみつであるほど透き通った透明感があります。満開になるアカシアの花のおかげで、他の花の蜜がほぼ混ざらないからだそうです。また、果糖の割合が多いため、冬でも固まりにくく結晶しにくいのも特徴です。

北海道の森に生きる大木、菩提樹から採取したはちみつです。大木は何年もその場でどっしりと生き続けるため、外敵から身を守るための抗菌力や治癒力などを自ら培っています。たくさんの効能を持つ菩提樹は、昔から世界中で神聖な木とされてきました。この聖樹は濃厚で芳醇な香りが特徴で、ハーブを感じさせるとも言われるそうです。

一匹のミツバチが一生かかって作る蜂蜜の量は、なんとわずかティースプーン一杯分。蜂蜜の中には150種類以上の栄養素が含まれ、古来よりお薬としても重宝されてきました。ミツバチたちの努力の賜物を少しお裾分けしていただいているのです。

そして非加熱であることも大切なこだわり。採れたてのはちみつにはたくさんの栄養素と酵素が含まれています。これを壊さないよう、採ったそのままをろ過し瓶詰を行います。その為、栄養素や酵素、本来の風味が残る蜂蜜になります。

わざわざのパン、パンケーキやヨーグルトと一緒に楽しむ食卓を。チーズやナッツとの相性も抜群です。ミツバチたちの恵みに感謝して、貴重なひと匙をお楽しみください。

※室温が15℃以下になると結晶する場合がございますが、品質には問題ございません。60℃未満の湯せんでゆっくり温めると戻ります。60℃以上になってしまうと品質が変わってしまう恐れがございますのでお気をつけくださいませ。

「Beehive（ビーハイブ）」のブランド名で蜂蜜を生産する村上養蜂。季節ごとにミツバチの飼育に適した環境を求め、伊豆を拠点に長野県と北海道に移動しながらこだわりの蜂蜜を採取しています。その活動はいわば「花の遊牧民」。ミツバチと共に生活しながら、お客様の手元に届くまでの工程全てをご夫妻で行っています。「ミツバチから預かった大切な贈り物をお客様にお届けする」を使命とした蜂蜜づくりを行なっています。

こちらの商品は常温便のみの発送となります。予めご了承ください。