菌の働きで消臭効果を発揮する不思議な液体「きえ～る」は、北海道北見市で誕生した天然成分100%の消臭剤です。今回は、「きえ～る」の製品化や創業に至るまでの軌跡をお話しさせてください。

環境大善の創業者であり、現会長の窪之内覚さんがホームセンターの店長を勤めていたときのことです。北海道北見市の酪農家さんから「この液体を園芸の肥料に使えないだろうか」と一つの液体が持ち込まれました。酪農家さんによると、その液体は「牛の尿を微生物で分解した液体」で、草花の活性剤になるので店で扱ってほしいとのことでした。

その液体は確かに園芸に使えそうでしたが、北海道は冬が長く、園芸時期が短いため、大きな収益が見込めません。いろいろと模索していた中、窪之内さんはその液体自体に臭いがないことに着目。「消臭剤として使えるかもしれない」と、ペットの糞尿や生ごみ、トイレなどさまざまな臭いに試したところ、見事に臭いが消えたのです。

臭いが消える理由はわかりませんでしたが、窪之内さんはその液体に消臭効果があることを確信します。しかも、不快な臭いのみに反応するため、花や芳香剤の匂いは消えないのです。有機物の腐敗臭やアンモニア臭など悪臭だけを消してくれる、無香の液体。機関で検査したところ、肌に触れても飲んでも問題ないことが判明し、消臭効果も化学的に実証されました。

家庭で使いやすいよう、製品化に向けた加工を経て「きえ～る」が誕生。ホームセンターのオリジナル商品として発売したところ、大きな反響を得ました。その後、窪之内さんはホームセンターを定年退職するとともに「きえ～る」の事業を引き受け、環境大善株式会社（当時は株式会社環境ダイゼン）を設立し、部屋に置くだけで消臭効果があるゼリータイプなど、さまざまな製品を生み出しています。

「きえ～るDシリーズ 室内用」は無色透明で天然成分100％。衣類や靴のほか、布製のソファやカーペット、車内などさまざまな場所にお使いいただけます。

無香タイプなので芳香剤の香りが苦手という方のほか、お子さんやペットのいる家庭でも安心してお使いいただけますよ。