sisam FAIR TRADEのお洋服や雑貨は、生産地で昔から脈々と受け継がれてきた「手しごと」によって支えられています。
決して均一ではないけれど、人の手のなかで生まれた温度あるもの。
私たちはそこにこそ多くのメッセージが込められていることを知っています。
12回に分けてお届けする、大切でいとおしい手しごとのお話。
今回は第4話「金属加工」のお話です。
熟練の技術から生み出される、インドの味わいある金属製品の世界をお楽しみください。
金属加工 -味わいある美しさ-
北インドの町モラダバードは、インド有数の金属製品の産地です。
住民の半数が鍛冶仕事に携わる土地で、sisam FAIR TRADEがお願いしている金属加工は無数の小さな工房でおこなわれています。
風景に溶け込む仕事
狭い路地を歩いたところに、S字フックなどの鉄パーツを作る職人たちが働く工房があります。
水を飲む大きな牛のすぐ傍で、彼らは自転車のホイールで炎の風を起こしたり、黙々と鉄をたたいていきます。
日常風景のなかに鍛冶仕事が、ごく自然に溶け込んでいるのです。
ベルが生まれる場所
リサイクル鉄から作られる味わい深いベル。
インドのベハットという地域にあるムルスリンさんの工房で手作りされています。
まずは、リサイクル鉄の板をカットし、たたいてベルの形に。
その後、ベルをジュートやブラスチップを混ぜた土で包み、砂をまぶして火にくべます。
火の熱さと向かい合う、危険を伴う作業です。
焼いたものを取り出し、水につけて冷やした後、金づちでたたいて、焼けた土をはがしてベルを出すと、味わい深い風合いのブラスベルの完成です。
手しごとだから成せる美しさ
熱してはたたき、熱してはたたき、形作られていく品々は、人の手の加減にゆだねられたからこその味わいある美しさが宿ります。
いつまでも守り続けてほしい美しい手仕事です。
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「フェアトレードのある暮らし」
インドやネパールで、人の手のぬくもりを宿しながら丁寧に作られた衣服。
フィリピン山岳地帯で森林農法により育てられたコーヒー。
ものの背景とつながることで、日々...もっと見る