“湯たんぽのように暖かい”が魅力のリブウール靴下とアランウール靴下は、どちらもわざわざ渾身のオリジナル製品です。改良に改良を重ねた結果、現在は耐久性もアップしていますが、開発当初は高級ウール糸を使っているがゆえに「穴が開きやすい」という課題がありました。

ウールの肌着や靴下を愛用していたわざわざ代表・平田ですが、市販されているウール靴下では納得がいかず、オリジナル商品を開発することに。ウール靴下に求めたのは丈夫で使いやすいこととグッドデザイン、手間と質に対して適性な値段であること、さらに繰り返し購入できる範囲の価格帯です。

わざわざと同じ長野県にあり、大手アウトドア・スポーツブランドの靴下製造も手がけているタイコーさんと、理想のウール靴下を作るべく共同開発に取り組みました。

初代ウール靴下から現在にも受け継がれているのが、ホールガーメント製法。ホールガーメント製法は、編み機から立体的に靴下を編成する製法です。縫い目がなく、手編みの靴下ような柔らかい質感を出せるのが特徴です。

普通なら靴下に使わずセーター等に使うという、膨らみが豊かな高級ラムウール糸を贅沢に使い、試作を重ねて、湯たんぽのように暖かい靴下が誕生。その年の冬には600足が完売しました。

しかし、高級ウール糸は暖かく感じる反面、柔らかいので穴が開きやすいという弱点も。実際に使ってくださったお客様からのご意見をもとに、脱ぎ履きの際に擦れて穴が開きやすい箇所を補強するため、靴下の裏側にナイロン糸を通しました。

1回目の改良には成功したものの、つま先とかかと部分のウールの毛が、靴との摩擦で抜けてしまうといった課題が残りました。この摩耗により生地が透けて薄くなり、やがて穴が開いてしまうのです。

高級ウール糸を使うことは変えずに、長所を活かしながら耐久性をアップさせるべく、靴下の表側にウールとナイロンをいっしょに編み込んで補強。摩耗への弱さを改善しました。

お客様の声をもとに改良してきたわざわざのウール靴下は、耐久性のほかにも保温性、フィット感、心地よい肌触り、どれをとっても逸品です。防縮加工が施されており、お手入れしやすいのも嬉しいポイント。この冬、足元を支える一足としてきっと活躍してくれますよ。