わたし達は毎日何気なく食事をしていて、お腹が空いているから食べるだとか、目の前にあった食べたいものを食べることが多くなり、食べる行為について考えることは少なくなっている。おそらく皆、家庭科の授業でこんな栄養素は体にとってこんな役割をしますだとか、こういう食べ方は体によくありませんとか習っているはずなのに、目の前の自分の体と照らし合わせて考えはしなかったのでないだろうか。
学校の勉強が将来どんな風に役立つのか想像できないまま、大人になっていくのは教育の問題なのかもしれない。それは少し悲しいことだけど、わざわざは改めてその健康と食べ物についてのことを語っていきたいと考えている。
わたし達の体は、食べたもので作られている。何も食べなければ数ヶ月で死に至ってしまうと言われている。何をどう、どのくらい食べるかということが体の組成の中心にあって、そこに運動や睡眠や心の状態などが付随していって体全体が形成されているのだろう。食べるという行為は人間にとって必要で、それを適正にするということが、人間の健康にとって大切なことであるのは間違いないのだが、わたし達は当たり前にある体の存在に過信して、そこまでの注意関心を払わないのだ。
医療や様々な発展で、年々平均寿命は伸びているが、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間=健康寿命は、平均寿命より男性で8.84年、女性で12.35年少ない(2016年厚生労働省データ)。つまりはほとんどの人が晩年なんらかの疾患に悩まされて亡くなっていくのが事実なのである。今後、平均寿命が延びるにつれてこの差が拡大し、医療費・介護費の増加による家計へ及ぼす影響も懸念されているという。
わざわざでは、人間の幸福の根幹にあるものが健康であると信じて活動をしている。健康が生活の基盤になくなると、全てのことが影響を受けてしまう。仕事も趣味も何をすることもできなくなってしまうことを今一度考えてみてほしい。今、わたし達がこうして活動できているのも健康だからこそなのである。
そのために、まず毎日食べるものをまずちゃんと選ぼう。自分自身のために家族のために、パートナーのために。毎日使う調味料から変えてみよう。買った食品の袋の裏側にある食品表示を見てみよう。あなたの知らないものが沢山入っている食品と、わかる言葉で書いてある食品がある。できるだけ知っているものを食べることにしよう。
ただ、がんじがらめにして、がんばらなくていい。味の濃いものを食べたい日もある。めんどくさい時に3分でできるラーメンが必要なことだってある。ただ、それが毎日になってはいけないのだ。あなたの体の中はあなたの知らないものでいっぱいになっている。そんな時にイライラしたり、お腹の調子が悪くなったり、頭が痛くなったり、そういうことがありませんか?
体の不調と自分のとった行動を毎日照らし合わせてみてほしい。あれがよくなかったのか?と自分の体と会話して顧みること。それが自分をよく知る第一歩になるのだから。
わざわざで取り扱っている商品は、全て無農薬ではありませんし、全ての食品添加物が入っていないではありません。現代の生活に合わせて、ゆるりとしながらも健康であることは大切にしたいという気持ちでセレクトしています。お客様の健康が大切です。わざわざはあなたのことを想ってこれからも食品を選びます。
文責>平田はる香 写真>若菜紘之
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パンと日用品の店〈わざわざ〉は長野県東御市御牧原の山の上にポツンと佇む小さなお店。“よき生活者になる”を合言葉に、薪窯で焼いたパンと、食と生活それぞれの面から、独自の選定基準を定めて自分たちが心からよいと...もっと見る