アウトドアで使えるキッチン用品やガーデニング用品を中心に、こだわりある道具を作り出しているベアボーンズ。例えばエナメルティーポットは保温性が高く、匂い残りしにくいエナメル（トリプルコートホウロウ）の特徴を活かしています。

容量は約1770mlと、一度にたっぷりのお湯が沸かせるのも嬉しいポイントです。持ち手は木製で熱さが伝わりにくく手によく馴染み、デザインのアクセントにもなっています。

ベアボーンズには経営の根底に人道支援の精神があり、その証として「B Corp」を取得しています。

B Corpとは、アメリカ・ペンシルバニア州を本拠とする非営利団体「B Lab」による民間の認証制度。この認証は、社会全体を考えた「公益」を重視する企業に与えられます。

従来の株主至上主義では、人権や自然環境よりも、株主を含めた自らの利益を優先する企業が少なくありませんでした。これに対し「企業は、もっと広い意味で会社に関係する人や社会に目を向ける必要があるのでは？」という考えから生まれたのがB Corpです。B Corpの“B”は“Benefit”で、ここでは「公益」を意味します。

ベアボーンズでは、拠点を置くアメリカ・ユタ州で、使われていない農地が再利用される取り組みを通じて地域社会に貢献しています。また、アフリカでは農家への指導・支援を実施し、震災の被害にあったネパールでは雨風を防ぐシェルターテントを提供しました。

わざわざがB Corpを知るきっかけとなったのは、わざわざ代表の平田と親交の深いバリューブックス取締役の鳥居希さんが、B Corpを日本に普及する活動をしていたことでした。

わざわざではパンを販売するうえで廃棄ゼロを継続したり、工場に余っている残糸で靴下を作って工場の悩みを解決したりと、自分たちの考え方で「よい」と思うことを行ってきました。客観的な尺度で測ってくれるB Corpは、新たな視点を与えてくれるかもしれないと感じました。認証取得に向けてさまざまな方の協力を得てチャレンジすること約2年半、2023年6月にようやくB Corp認定に至りました。

2024年1月現在、世界で認証された企業は全部で7767社あり、そのうち日本は36社で徐々に増えてきています。日本においても、このような「公益」を重視する認証を持った企業がさらに増えて、力を合わせていけたらいいのではと感じています。

今回のメールマガジンは少し固いお話になってしまいましたが、最後までお読みくださった皆さまに、心から感謝します。これからも温かい目で見守っていただけたら幸いです。B Corpについて詳しく知りたい方は、わざわざのコーポレートサイトで掲載しているこちらの記事も読んでみてくださいね。