自然の恵み豊かなスキンケアアイテムであるガスール、朝摘みばら水、アルガンオイル。
これらはどれも自然素材の宝庫であるモロッコで生まれました。

日差しが強く乾燥した国であるモロッコの女性たちは、自然素材を様々な工夫をしながら用いることで、灼熱の太陽の中でも美しい肌を保てるようにスキンケアをしてきた伝統を持ちます。

その伝統を良く感じられるのが、ハマムの文化です。

ハマムとは、日本の公衆浴場のようなもので、昔は週に一度ハマムに行くのが、モロッコの女性たちの楽しみだったと言います。

ハマムに行く日は朝早くに家の仕事を終え、市場で揃えたガスールや石鹸、垢すり、手桶はもちろん、お菓子やお茶、果てはくつろぐための椅子まで用意して出かけたそうです。

おしゃべりをしながら思い思いに自分の肌や髪を磨く。
社交場でありエステサロンでもあるような場所なのですね。

そのハマムで、モロッコで古くから石鹸のように使われてきた粘土、ガスールを用いてパックをしたり、入浴後はばら水やアルガンオイルで肌を保湿したり、ばら水でガスールを溶いて作るスペシャルパックを作ったりと、自分なりのレシピを編み出してスキンケアを楽しんできました。

このように、自然素材を用いて伝統的に行われてきたモロッコ流スキンケアを「モロカンスキンケア」と言います。
今回はそんなモロカンスキンケアの方法を皆さんに伝授します！

新生活の前にお肌もお疲れ気味のこの時期に、ぜひお試しください♪

ご用意するのは「ガスール」、「朝摘みばら水」、「アルガンオイル」の3点。
こちらを順番に使っていきます。

まずはガスールでパックします。

固形タイプ、粉末タイプがありますが、おすすめは固形タイプ。
気泡を多く含むため、溶かした時のふんわりとした質感がたまりません。

たっぷりと溶かしても均一に水に溶けやすいので、全身に使いたい時も便利です。

洗面所でパックしてもいいですが、ここはモロッコのハマムに倣って、お風呂タイムに湯舟に浸かりながらパックするのがおすすめ！

パックは、時間を置きすぎると油分を取りすぎてしまうので、乾く前に洗い流しましょう。

さらに、少し多めに作って、入浴剤としても使っちゃいましょう。
まさに全身パック状態でお風呂タイムを贅沢に楽しむことができ、リラックス効果抜群です♪

お風呂からあがったら、次は朝摘みばら水を使ってお肌の水分補給をしましょう。

ばら水をお肌にたっぷりと吹きかけ、潤いを与えます。
薔薇の甘く軽やかな香りが広がり、お風呂上りの気分をさらにリラックス♪

ガスールで汚れを落とした肌は、角質層に朝摘みばら水が浸透しやすくなるため、手のひらで優しく抑えて肌を潤わせましょう。

最後はアルガンオイルで肌を保湿して、仕上げを。

朝摘みばら水を使用した後は肌の角質が柔らかくなり、アルガンオイルがよりなじみやすくなります。
優しくマッサージしながら潤いを閉じ込めましょう。

これでモロカンスキンケアは完了です！

スキンケア後はふわふわしっとりのお肌に。
リラックス効果も実感いただけましたでしょうか。

「ガスール」、「朝摘みばら水」、「アルガンオイル」どれも原料は自然素材のみ。優しい使い心地もポイントです。
モロッコの女性たちが美しい肌を保てる理由が少しわかった気がします。

応用編として、スキンケアをさらに楽しむための方法をご紹介します！
まずは、ガスールとばら水の組み合わせから。

ガスールを贅沢に朝摘みばら水で溶かします。
この方法はモロッコでも伝統的に行われているそう。

ガスールの洗浄力と保湿力に加え、ばら水が穏やかに引き締め、肌を健やかに保つ効果が加わります。

薔薇の香りに包まれて、優雅なスキンケアタイムに♪

次にご紹介するのは、乾燥気味の時におすすめのガスールとアルガンオイルの組み合わせ。

溶いたガスールにアルガンオイルを加えてよくかき混ぜると、しっとりつるつるな洗い心地のパックに。

ガスールのミネラル分とアルガンオイルの保湿力が混ぜ合わされることで、よりしっとりとした洗い上がりを楽しむことができます。

乾燥の季節には特におすすめ。パックだけではなく、洗髪にもお使いいただきたい組み合わせです。

モロカンスキンケア、いかがでしたでしょうか。

特別なスキンケアセットとして、大切な方への贈り物としてもおすすめです。

せっかくお肌をケアするのなら、楽しみながらケアすればよりお肌にも優しいはず。
週に一度、お肌へのご褒美に、モロッコ流スキンケアをぜひお試しください！