鶴崎いづみさんがこれまでに経験したいろんな職場、働き方を漫画で綴った1冊
今日は大好きな漫画をご紹介!『私のアルバイト放浪記』は、編集者でもある鶴崎いづみさんがこれまでに経験したいろんな職場、働き方を、漫画で綴っている一冊。世の中にはいろいろな仕事と働き方があり、自分に合った働き方がその中にきっとある。何かと義務や制約が多いように捉えがちな「働くこと」に、自由で楽しい風を吹かせてくれる、そんな漫画です。
冷静な鶴崎さんの視点がシュールで、ユーモラス
大学で美術を学び作品をつくっていた鶴崎さんは、卒業後、創作と仕事と生活の折り合いを探すように、いろいろなアルバイトを転々とします。「私にとってアルバイトは生活費を稼ぐという目的はもちろん第一にあったが、一方で、ふだん垣間みることのない社会のいろんな側面を見学するフィールドワークのような意味を持っていた。」
リペアスタッフ、学習塾講師、測量会社従業員など、なんとなく仕事内容を想像できるものから、頭部モデル(!)や梅調査員(!)など「それってどんな仕事?」と気になる仕事まで、多様な職場とそこで働く人々との出来事が、鶴崎さんの観察眼を通して淡々と、ときにユーモラスに描かれます。冷静な鶴崎さんの視点がシュールで、つい笑っちゃうんです。
特に好きなところは、アルバイトを辞めたときの鶴崎さんがいつも晴れ晴れとした表情を浮かべていること。「世の中にはいろんな仕事があるんだな」「働くことってもっと自由でいいんだ!」と固定観念に風穴を開けてくれる本です。
(補足情報)表紙の絵は、「梅調査員」のお仕事で、梅の木の横でプレートを持つ鶴崎さん。
いいなあと思う働き方や、生き方を見せてくれる本は、定期的に開きたくなり、本棚に置いて背表紙を眺めるだけで「私もがんばるぞ」と思わせてくれます◯この機会に本の中のユーモアあふれる鶴崎さんに会いに行ってみてくださいね。
本灯社|私のアルバイト放浪記/鶴崎いづみ〈本灯社の本〉
注目の特集!
いま読みたい、おすすめ本
本灯社|35歳からの反抗期入門/碇雪恵〈本灯社の本〉
本灯社|私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE/安達茉莉子〈本灯社の本〉
ストア紹介
くらすこと
わたし自身のものさしを見つける、くらすこと。
使い続け暮らしに根づくことで、生活にふくよかな豊かさを与えてくれるものや幸せな気持ちになるもの。
そんな暮らしまわりの雑貨や洋服、台所道具、自分たちが...もっと見る