こんにちは、バイヤーの楠です。今年も大活躍中のBIWACOTTON（ビワコットン）のルームウエアたち。当店でお取り扱いを始めたのが2020年で今から4年前のこと。私がプライベートで愛用しはじめたのは、そこから1年後のことでした。

仕事柄、いろんな素材の服に触れる機会があるので、ある程度の着心地は想像ができてしまうのですが、そんな私の経験からくる着心地の予想を、いい意味で裏切ってくれたのがBIWACOTTONでした。

ごくごくシンプルなので、他との差別化がデザイン上は難しいと思いますが、1日着ると他の服と全然違う…。販売開始から1年もの間、そんなBIWACOTTONの良さを実感せずに過ごしていたのが、今となってはもったいなかったと感じています。

まずは、改めてこのブランドの復習をさせてください。お店でビワコットンを購入されたスタイリストの方がその着心地の良さに感動をして、自らブランドさんに連絡し、一緒に商品開発をするにまで至ったという逸話を持つのがこのブランドのすごいところ。スタイリストさんは、様々なブランドの服に触れる機会が多く、いいものも悪いものも知り尽くした職業の方。そんな方を魅了するのが、さらっとした風合いの生地です。

琵琶湖周辺で生産されるステテコ用の生地「高島ちぢみ」の製法に改良を重ねて生れたという生地は、シャリ感があってリネンのような肌触り。綿100%素材でストレッチ機能を持たせるための化学繊維を使っていないのに、ちゃんと伸縮性があるので、日常の動作に制限がないのもいいなと思うポイントです。

吸湿性、速乾性に優れた糸で、風通しがいいように甘く織り上げ、肌に貼り付かないようにシワ加工をすることで生まれる生地は、ルームウエアとして、そしてインナーとしてストレスのない快適な状態をキープしてくれるんです。

現在、お取り扱いするのは、お馴染みのビッグサイズTシャツ（左）とタック入りワイドテーパードパンツ（右）の2型です。夏にむけて5型ほどのラインナップをご用意していたのですが、すでにこのブランドの快適さを知ってくださっている皆さんが猛暑に向けたご準備に、とご購入してくださったおかげで、2型を残してすべて完売となりました。

ただ、まだまだ暑い日は続きます。そこで夏服に飽きてしまった方、見え方に鮮度が欲しいと思っている方に向けて、一番人気のビッグサイズTシャツの新色を作ってくれました。

ビッグサイズTシャツは、身幅がゆったりしていて、二の腕までカバーしてくれるのがいいところ。ビワコットンのアイテムは、ステテコと同じように布帛生地で作っています。伸縮性があるので、体が動かしにくい等のストレスはもちろんありませんし、着た時にどこかパリッとしたハリ感があって、体に張りつかないのが何よりもいいなと思います。薄手なのにハリ感があるTシャツが珍しいので、着るとすぐにその良さが実感できると思います。

今年新たに仲間入りしたタック入りワイドテーパードパンツは、ゆったりとしたワイド型ですが、裾に向かってゆるやかに窄まるという、ありそうでないテーパード型です。

形も色もベーシックで、他のアイテムとの違いがわかりづらいので、気になってはいたけど買うきっかけがないと思っていた当店スタッフが何人かいました。私が「ビワコットンいいよ」とプレゼンしたことで、背中を押されたのだといいますが、そのスタッフたちが「このブランドは、着て初めてその快適さがわかる！本当に蒸れが無くて、春夏シーズンはずっと着てます。買ってよかった！！」と口をそろえて言うのです。

琵琶湖周辺で150年以上前から地場産業として根付いている清涼生地づくり。それが今、ビワコットンとなって続いているのは、職人たちによる妥協のないこだわりからくるものに他なりません。汗や蒸れからくる夏の不快感を軽減してくれるビワコットン。その着心地の良さは、これまでになかったと思います。夏の定番アイテムとして、推したい一品です。