「サブバッグ」は、一般的には、帆布やナイロンなどカジュアルな素材が主流ですよね。でもサブバッグが必要になるのは、冠婚葬祭や学校行事など、きちんとした装いの場面であることも多いもの。その見た目と機能のバランスがいいものって、意外とない。

そんな話がきっかけで誕生したのが、こちらの当店オリジナルのトートバッグです。サイズと素材にこだわり、大人の女性が持つにふさわしいアイテムになりました。

肩掛けできて、スリムに見えるけど大容量。国産の合成皮革を使っているので質感がよく、見た目は革バッグのよう。A4ファイルにノートパソコン、ジャケットなど厚手の羽織りも入るんですよ。

ファイルや資料など厚みのないものを入れた場合、このバッグはマチが薄い縦長トートに見えます。

ところが、スリムな見た目に反して、なんと靴箱がすっぽり入るサイズです。

オリジナルのサブバッグを作ろうという話になった時、そのバッグで持ち運びたかったものの一つが「靴箱」です。

会社からお通夜に行く、地方の法事に車で行って現地で着替える。喪服や正装用の靴、学校行事の時の室内履きなど、履き物を持ち運ぶシーンで使えるサイズにしました。

ハリのある合成皮革はきちんとした印象です。

天然皮革のバッグの場合、ナチュラルな仕上げのものほど、雨に弱い（水シミが残る、色落ちする）ですが、合成皮革は少し濡れてもすぐ拭き取ればきれいになるので安心。

バッグの口元を折り返し、ストラップには補強のためアルファベットの「M」字のようにステッチが入れられています。このおかげで、華奢に見えて持ち手はかなり頑丈。

A4サイズの書類やノートパソコンも入れることができるので、通勤のメインバッグとして使っているバイヤーもいます。書類をたくさんもらうお子様の学校行事にも重宝します。

ノートパソコンを持ち歩く時は、バッグの口元がオープンなので雨天時の水濡れにご注意いただく必要があります。それと、靴箱が入る程度に本体がふっくらしているので、ノートPCを挟むように両脇にポーチやストールなどを入れて、スペースを埋めるようにして頂くと、安定して持ちやすくなります。

深さのある縦長トートで、中身に応じてボディが膨らむバケツ型なので、ジャケットやロングカーディガンなど、ボリュームのある羽織りを入れられるのも特徴です。

特に季節の変わり目や、エアコンの効いた店内などで、暑くて脱いだ羽織りもの。電車の中では網棚にのせると忘れそう……なんてシーンでもこれなら安心です。

実際に試したところ、ロング丈のカーディガンでもすっぽり入りました。革のバッグと違って裏面は生地なので、革くずがつく心配がない点もいいですね。

マットなブラックとフォーン、少し光沢のあるメタリックグレーとピンクゴールド、計4色のバリエーションがあります。慶弔どんなシーンも万能なブラック、落ち着いたフォーンは少しフォーマルな装いにもぴったりです。

メタリックグレーとピンクゴールドはカラーフォーマルにも馴染み、シンプルな装いの差し色としても活躍します。

入れたいものや、使いたいシーンから企画をしたこのバッグ。結果的に、一般的なA4サイズ対応の縦長トートより「スリムで長め」に見える独特のフォルムになりました。

これが実用的でありながら、見た目には新鮮に映り、持ち姿がちょっとおしゃれに見えると思いませんか？ハリがある合皮は荷物が少ない時もフォルムが保たれ、貧相になりません。雨の日や荷物が多い日、気楽に持てるメインバッグとしても活躍してくれそうな鞄になりました。