信州木曽の厳しい気候に育まれた樹齢100年をこえる木曽さわらの厳選した柾目材を使用した山一のお櫃。
炊きたてのご飯をより美味しくしてくれる昔ながらの台所道具です。
炊き上がったご飯をそのままお櫃に移し、しばらくして蓋をあけると・・・。
ほんのり漂う穏やかなさわらの香り。
目に飛び込んでくるのは、ふっくらツヤツヤ、一粒一粒が立った透明感のあるお米。
伝統的な木のお櫃は、炊きたてご飯の余分な水分を吸収してくれます。
そのまま粗熱を取り、水分量を調整してくれるので、ふっくらやわらか、冷めても美味しい自然な甘みが引き立つご飯に仕上がるのです。
程よく水分を吸い、檜に比べ香りが穏やかな木曽さわらは、食との相性がとても良い素材。
お櫃や寿司桶に使われている木曽さわらは、木目同士の幅が狭く並行に並んでいる柾目(まさめ)材と言う木材。均等に水分を吸収して放湿してくれるので、中に入れたご飯の水分を吸収しつつ逃しません。
程度な水分調整が得意な柾目材のお櫃は、炊き上がった時に吸収した水分を少しずつ放出し、ご飯の水分量を適正に保ってくれるため、冷めた後でも、ご飯がパサパサにならず美味しくいただけます。
炊いたご飯を炊飯器で保存すると、時間が経つにつれ表面が乾いて硬くなりがちですが、水分を調整してくれるお櫃なら、冷めてもパサつかず瑞々しいまま。
わざわざラップやタッパで小分けする手間もかからず、残ったご飯の始末も簡単です。
夜に炊いたご飯を、翌朝までお櫃に入れておいても美味しくいただくことができます。炊飯器のようにご飯が硬くならないので、お弁当に使うのもオススメです。
江戸時代から「桶は木曽のさわらが一番」と言われています。木曽のさわらは高樹齢の木材があるだけでなく、他の産地にはない独特の赤みがあり、耐酸性と耐水性に富んでいるのです。
量産されている桶は、「バフ仕上げ」されており、木目に対して垂直にヤスリで研磨するため、木の表面を荒らしツヤをなくすと同時に耐水性のある木肌の特長も損なってしまいます。
山一の桶は、木肌のツヤを生かし耐水性を上げる江戸時代からの伝統技法「鉋仕上げ」。
たくさんの工程がかかりますが職人は言います。
「木の肌と人の肌はよく似ている。手間隙をかけてやった肌はもちが違う。」と。
ツヤのある木肌と銅のタガで締められた昔ながらの江戸びつ。使用するうちに銅の色が味わい深く変化し、趣のある佇まいはキッチンで見せたくなる暮らしの道具です。
使っていくうちに、水道水に含まれる塩素成分等と木の成分が反応して黒ずみが発生する場合があります。
気持ちよく愛用していただくためには、基本のお手入れをしっかりと行うことが大切です。
「束子を使い木目にそって水洗い」「綺麗な布でしっかりと水分を拭き取る」「風通しの良い日陰で充分に乾燥させる」、しっかりと乾かすのがポイントです。
洗った後に、桶の内側と木口(木の切口面)に消毒用アルコール(エタノール)を霧吹きすると、黒ずみやカビの発生を抑えます。
木の肌に油染みのようなものが出ていることがありますが、これは木曽さわらに含まれる天然の樹脂である木ヤニが、気候や保管の環境、または木の個性によって表面ににじみ出たものです。耐水性や耐酸性の素で、人体には無害です。
べとつきが気になる場合は消毒用アルコール(エタノール)で拭き取ってください。
樹齢100年~300年を中心とする木曽の良質な原木を利用し、毎日の暮らしの中で生まれた伝統的な木製品から、新しい視点でとらえた木のクラフト製品まで幅広く製造する「山一」。唯一、再生可能な資源である木を、長い時間をかけ育て、伐採し、また植林するというサイクルの中で「木の香りと優しさを生活にする」ことをテーマに商品づくりを進めています。
心のこもった品物をしっかりと包み、贈り物をそっと引き立てるラッピング。
贈られた方にも喜んでいただけるよう、心を込めてお包みいたします。
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