がらんどうは、富山県の高岡大仏の隣にある手仕事品を扱うお店です。
創業明治42年。町のお風呂屋さんだった建物を改築し、2018年今のお店になりました。

地元富山のものから全国のもの、国外の手工業も取り扱っています。

手仕事品は、決して扱いにくいものではなく、少しの知識があれば普通に使え、そのものの良さを暮らしの中で引き出してあげることができます。

土地土地で培われ、確かな技術で手作業によって作られたぬくもりある道具を日々の暮らしに。

唯一たった1％の生産量、国産の花火製造を手掛ける「筒井時正玩具花火製造所」の線香花火。

花火に火をつけるとじりじりと火の玉ができ、そこから姿を変えながら火花を散らせます。蕾、牡丹、松葉、散り菊と名付けられた燃え方で変わりゆく線香花火の美しい姿が楽しめます。

草木染めの色合いがやさしいこの花火は夏の贈り物にぴったり。

シゲル工業のピーラー「smoopy(スムーピー)」金物の産地、燕三条で作られます。

食材の丸みにしっかりフィット、曲線に添えるよう刃に工夫を凝らされているので軽い力で皮むきができます。

竹の箍（たが）が巻かれた見た目にもため息がでてしまうほど素敵なお櫃。

炊き上がったご飯はお櫃に入れ、休ませてあげることによって冷めても美味しい自然な甘みが引き立つご飯に仕上がります。

ほんのり漂う穏やかなサワラの香り。ふっくらツヤツヤ、一粒一粒が立った透明感のあるお米。まずはおかず無しでその甘みを感じたくなってしまいますよ。

...ほんの一部をご紹介させていただきました。

わたしたちは実際に道具を使い、自分たちが感じた喜びをお客様と分かち合えたらと思っています。

手作りのものなので、毎日使うことによって使い艶が出てくるもの、奥深い色合いに変化してくるもの、中には傷がついたり角が丸くなってきたりするものもあります。

日々使うことにより変化する様が手作り品の素晴らしいところであり、変化した姿が楽しみになるのが手作り品の良さだと思います。

特別な日にだけ使うのではなく、普段使いをして暮らしの中で馴染ませていく、育てていくときっとその美しさや愛おしさに気づく瞬間が訪れるはずです。

目で見て、触れて、心を揺り動かされるようなその瞬間を、
少しでも多くの皆さまにお伝えしたく、一緒に分かち合うことができたら嬉しいなと。

そんなわくわくした気持ちで今日もお店を営んでいます。