江戸時代後期から東京 日本橋で刃物と調理器具を取り扱う老舗商店 木屋。
歴史ある専門店がおすすめする調理器具は、上品さと使い勝手の良さを携えた鋳物のすき焼き鍋です。
すき焼き専門店で使われていそうな佇まいの鍋は本格的な雰囲気で、すき焼きというビッグイベントをグンと引き締めてくれます。鍋にはつるや取っ手は無く、代わりに茶道の茶釜によく見られる「環付き(かんつき)」と呼ばれる穴に、「環(かん)」と呼ばれる鉄製の輪っかを通して持ち運びます。
厚みのある鋳物の鍋は蓄熱性があり、一度熱すれば温度が下がりにくい特徴を持っています。熱が鍋全体に行き渡りやすいため、火の通りにムラが無く、具材を足しながら作るすき焼きにうってつけ。火からおろしても、〆のお料理をあたかいまま楽しめます。
すき焼き専用の鍋ならば、調理が異なる東と西のすき焼きを作ってみました。
関東風は割り下を使って、野菜もお肉も一緒に煮込む作り方。関西風は割り下を使わずに、焼いたお肉に調味料をかけて食べ、後で野菜を煮る作り方。
細かく調べると所によって使う材料の違いもあって楽しいものです。
割り下を使って煮込んで食べる、関東風すき焼き。
牛脂でしっかり油を引いてお肉と葱を一緒に焼くと、じゅうじゅうと音を立てながら葱の焼けるいい匂いがしてきます。焦げ付き防止には使い始めのシーズニング(油ならし)、牛脂をしっかり溶かすこと、鍋を余熱しておくと具材が引っ付きにくいです。
焼き目が入ったら割り下を注ぎ、野菜や焼き豆腐などを次々と入れ、火が通るまでぐつぐつと煮込みます。割り下がよくしみ込んだ具材は、溶き卵と絡むとたまらないおいしさです。
関東風すき焼きは具すべてを楽しむスタイルで、具材を継ぎ足していくごとに野菜と肉の旨味が割り下に溶け込み、味わい深くなる食べ方。ゆっくりと食べるため、鍋全体の温度が下がりにくいすき焼き鍋がちょうどいいですね。
焼いて食べる関東風、焼肉に近い食べ方です。
牛脂で油を引き、お肉が焼けたら砂糖と醤油、酒を直接かけて味付けします。鉄製の鍋は焼きムラが無く、香ばしくジューシーに焼くことができます。
お肉はとろみのあるタレをまとっていてパンチがあり、口に入れた瞬間思わずにんまり。ひとしきりお肉を楽しんだら、白菜やしらたきなど水分の出る具材とお肉を入れ、調味料をかけて煮込んでいきます。
関西風すき焼きはメインはお肉、野菜は付け合わせと役割分担がしっかりと分かれています。最初に焼くお肉のおいしさで、気分のボルテージが一気に上がるような食べ方も楽しいものでした。
本格的な鍋で作る、東と西のすき焼き。一度ぜひお試しを。
鍋といえばガスコンロで作る家庭が多いかと思いますが、木屋のすき焼き鍋はIH(200V)でもお使いいただけます。すべて鉄でできた鍋はIHと相性が良く、直火と変わらず調理できます。
直火、IHのほか使用できる熱源は、電熱器、ハロゲン、オーブンなどにご使用いただけます。
IHはメーカーにより条件が異なる場合がありますので、使用するIHコンロの説明書をよくご確認ください。
すき焼き鍋にはツルや取っ手は無く、左右に「環付き(かんつき)」がついています。
鐶付とは茶道で使われる茶釜についており、炭から釜を上げ下ろしする際に使う鉄製の輪、「環(かん)」を通す穴のことを指します。使いどころは、鍋を動かす際には鐶を通して持ち運び、火にかける時には外すといったもの。
調理中に持ち手が熱くて持ちにくかったり、割り下でベトベトになってしまった…ということも防げる便利な道具です。
茶道で使われる鐶付をすき焼き鍋に取り入れることで、上品な佇まいでありながら使いやすく仕上げられています。特別な日にぴったりな鍋は、すき焼きをよりおいしく感じることができそう。
すき焼き鍋は七寸、八寸、八寸半の3サイズあります。
そのうち八寸半(25.5cm)は3~4人分のすき焼きが作ることができ、2.7kgもある一番大きくて重いサイズ。ローストビーフのようなお肉の塊も焼くことができます。
ですが残念なことに、八寸半は廃番になり在庫も1品限り。早い者勝ちで売り切れ次第販売終了になってしまいますが、ご了承ください。
鍋で調理をする前に、油を十分になじませるための油ならし(シーズニング)をします。使い始める前に油の膜を作ることで、焦げ付きにくくするほか錆の発生を防いだり、焼付漆のにおいを薄めることができます。
油ならしは洗った鍋を弱火にかけ、表面の水分が軽く飛ぶまで乾かします。
多めの油と野菜くずを入れ、油がなじむように炒めます。生姜やネギなど香りの強い野菜で炒めると、鍋のにおいを弱めてくれるのでオススメです。
洗い方はある程度冷めたら、洗剤を使わずにお湯と束子を使って洗います。洗剤をつけるとせっかくなじませた油が落ちてしまうので、ここはぐっと堪えてたわしで洗います。
洗ったら、再度弱火にかけて水分が飛ぶまで乾かします。
最後にキッチンペーパーで薄く油を塗って保管してください。
作った料理を長時間鍋に入れたままにすると、水分や塩分により錆の原因にもなりますので、食べ終えたら早めに鍋の中身を別の容器に移すのをおすすめします。
使い初めは具材が鍋にくっつきやすかったり、使った後のお手入れがやや面倒に感じますが、使い続けることでどんどん油がなじんで焦げ付きにくく、お料理がよりおいしくなっていきます。お鍋がゆっくり育っていく様子をお楽しみください。
すき焼き鍋を作るのは、古くから鋳物産地である岩手県奥州市水沢。約900年の歴史を持ち、平泉の文化を支えてきた鋳造技術が、現在の日用品に引き継がれています。
鋳物の鍋は砂でできた型に、約1500℃の溶けた鉄を流し込んで作られています。
型から外した鋳物の表面には砂のザラザラとしたあとが残っており、職人の手によって滑らかに磨き上げられます。錆止めのために高温焼成をする「窯焼き」と、着色も兼ねた「漆焼き付け」を経た鋳物は、サビにくく重厚感のある佇まいに仕上がります。
日本橋に店舗を構える老舗商店「木屋」。包丁・刃物を中心に、数々の生活道具を販売しています。
歴史は古く、寛政四年(1792年)に本家木屋からのれん分けを許され、刃物の木屋として独立します。「本家と同じ商品を扱ってはいけない」というしきたりにより、さまざまな打刃物を取り扱うようになりました。
品質が高く、長く使える道具、愛着の湧く商品を提供しています。
心のこもった品物をしっかりと包み、贈り物をそっと引き立てるラッピング。
贈られた方にも喜んでいただけるよう、心を込めてお包みいたします。
※複数商品ある場合は、どのアイテムをどのラッピングで包むか備考欄にご記入ください。
※箱の形状、色などは変更となる場合があります。
※画像の色はブラウザや設定により、実物とは異なる場合があります。予めご了承下さい。
専用の鍋で特別な雰囲気に