リュックやズボンのポケットにサッと入れて持ち運べる最小限サイズのカッティンボード。
フルーツや小さめのパン、チーズなどを切ったりするには十分な大きさなので、日常の中でも重宝するサイズ感です。

このボードを作るきっかけとなったのが、「平らな面を見つけるのが難しい山や川などのアウトドアでは、地面や雪上で簡易的な調理用のテーブルの代わりになる一枚の小さな板があるととても役に立つ」という知人のアウトドアショップオーナーとの会話から。

なので、コッヘルとバーナーがちょうど並んで載り、アウトドアでの食事やコーヒータイムの調理台として使えることなどを想定して、幾度もサイズを調整してたどり着いた大きさです。

また、片面にロゴマークが入っているので表裏の識別しやすく、カッティング用と調理用とに使い分けができます。

木材としてチークとマホガニーと共に世界三大銘木にも数えられる、西洋のクルミであるウォールナット材。濃い色味と木目が魅力的な良材で、カッティングボードとして程よい硬さと重さがあります。真鍮の取手との組み合わせは高級感が漂い、使う程に味わいを増していきます。

縄文時代から日本人の身近にある栗。実を食べるだけでなく、材はタンニンを多く含むため水や虫に強く、昔から建物の土台などにも使われてきたように耐朽性に優れています。比重はウォールナット材に比べるとやや軽く、オーク材に似た明るい木地の色と素朴で力強い木目が特徴の材です。
黄色がかった色味は真鍮との一体感があり、使い込むと深みが出ていい色味になっていきます。

桜は日本を代表する花であり、桜餅など食にも使われてきました。もともと日本の山野に自生している桜（12種類）の中でも、木材として使用されるのは主に「ヤマザクラ」に限られ、貴重な材のひとつにあげられます。
うっすらと赤みを帯びた木地に時々やや緑色がかった縞が混ざるのが特色で、上品な印象があります。きめ細やかな木質で水にも強く、滑らかな触り心地があるので、器やカトラリーにもよく使われています。

ヨクトの製品はひとつで完結するのではなく、他のものとも組み合わせて使えるようにモジュールを合わせているのが特徴です。
ミニボードは、そのモジュールの基本ともなっているオカモチに入れて、またはスパイスラックにもぴったり入るので共に使う楽しみがあります。