Artekとのコラボレーションから生まれた真鍮ハンドル
フィンランドを代表する家具メーカー「Artek」のTokyo Storeとのコラボレーション仕様として、アルヴァ・アアルトも好んで用いていた真鍮材のハンドルが生まれました。定番のアルミハンドルに較べるとずっしりとした重さがあり、見た目と共に重厚感溢れるオカモチになりました。
真鍮に調和するように、ハンドルの木部にはウォールナット材を用いています。
容量たっぷり、A4サイズが入る長方形OKAMOCHI
「長方形の深箱+浅箱」セットは、容量があるので料理のケータリングなど一度にたくさんのものを運びたい時や、道具箱としてなどたっぷり収納したい時にはこのタイプがお薦めです。
また、A4サイズの書類やMacBook Pro 16インチのノートPCも入るので、フリーアドレスのオフィスで、自分のデスク周りを入れたビジネスツールとしても使っていただけます。
MacBook Pro 16インチを入れたところ。
料理などを運ぶ道具として日本で使われてきた「岡持ち」を、アトリエヨクトなりの解釈でリデザインしたのが「OKAMOCHI(オカモチ)」です。本来の岡持ちとしての使い方はもとより、日常の身の廻りの道具箱に、仕事に、ピクニックや茶道具に、おもちゃ箱にと、使う人それぞれが使い方や組み合わせ発見する楽しみがあります。
オカモチは運んだ場所が収納場所に、または作業の場所になるので、運ぶ物次第でその空間の役割が変えられる、カバンの延長のような、家具の延長でもあるような「運べる道具」としてデザインしました。
オカモチの基本のセットは、ハンドル付の深箱+浅箱の2段の組み合わせ。「正方形」「長方形」、その両方を合わせた「ミックス」の3タイプがあります。
そしてハンドルのタイプは、コンパクトな2段用のショートハンドルと、オプションの浅箱を足した場合の3段まで対応するロングハンドルの2種類があり、それぞれいずれかをお選びいただけます。
(※アルミハンドルにはショート(2段用)とロング(3段用)の2つの長さがありますが、真鍮ハンドルは重量があるのでショートのみとなります)
使い方に合わせて、ヒラ蓋とトレイ蓋の2種類の蓋や浅箱などのオプションが追加でき、自分仕様にカスタマイズして楽しむことができるのがオカモチの魅力です。
・〔左〕コーナーをアール加工することで全体をやわらかな印象に。スタッキングのために箱の内側はルータで削り、それが同時に厚みを薄く見せて軽やかな印象となっています。
・〔右〕側板4面のうちの2面は、溝を彫って手かけにしました。
・〔左〕ハンドルには、真鍮と握り心地のよいウォールナット材を使用しています。
・〔右〕オニ目ナットを仕込んだ箱に、ハンドルをビス留めしているので、緩んでもまた簡単に絞め直すことができます。
・箱の裏側にはスタッキング用に立ち上がりのあるフチと、一番下の深箱にはどこにでも気を使わずに置けるようゴム脚を付けました。ゴム脚は置いた場所に色が移りにくい特注色のグレーのゴムを採用しています。
オカモチの素材には、日本では桐箪笥などの収納箱として古来より親しまれてきた桐(キリ)を使用しています。桐材は軽さ、調湿性、防虫性、難燃性、保温性に優れ、割れや狂いが少ないといった特性があります。
初めは白い木地が経年とともにやや黄色味を帯びていき、さらに長い年月を経てより渋い色合いへと深みを増して、ついた傷も味わいとなっていく。桐材にはそんな、使いこむ楽しみもあります。
※桐には材の柔らかさから傷がつきやすいという面がありますが、水分や湿気である程度回復する復元力を備えています。
箱の底に使用しているリノリウムは、マットな質感が魅力で、亜麻仁油をベースとして松ヤニ、木粉、石灰、ジュート繊維、鉱物顔料などの天然素材からつくられています。メンテナンスしやすく耐久性に優れた素材なので、フローリングやテーブルトップなどにも使われています。
色は白よりも少しグレーがかった、プレーンな印象のマッシュルーム色を選んでいます。
真鍮ハンドルの木部には、握り心地が良く、真鍮とよく調和するウォールナット材(西洋クルミ)を使用しています。日本古来から親しまれているオニグルミと較べて色が濃く、世界三大銘木にも挙げられる深みのあるシックな木目が特徴です。
・汚れた際には、水または水で薄めた中性洗剤を布につけ、拭き取り後、乾いた布で水気を拭いてください。・水やお湯でじゃぶじゃぶ洗うことや、お重箱のように直に食べ物を入れることはお控えください。
・ハンドルのビスが緩くなった時は、プラスドライバーで締めなおしてください。その際、ネジ穴を潰さないよう穴に合ったサイズのプラスドライバーをご使用ください。
・底板のリノリウムは耐水性はありますが耐熱性が低いため、70℃以上のものを直接置くことはお避けください。
・真鍮は経年変化で色が鈍くなり、それが味わいにもなりますが、もしお気になる場合は市販の金属磨き布、もしくは木部に付着しないよう気をつけながら重曹やお酢でお手入れください。
・長時間の強い直射日光は、割れやヒビなどの原因となりますのでご注意ください。
・1〜2年ごとにクリーナーオイルや木部用クリアの自然オイルなどを塗布しよく拭き取っていただくことをおすすめします。保護するだけでなく、さらに艶や味が出てきます。まアトリエまで直接お持ちいただければ無料で塗布させていただきます(事前にご連絡ください)。
・もし破損することなどがありましたら、程度によっては修理をお受けしています(送料ご負担、要修理実費)。ご相談ください。
※材は無垢のものになるため、木目、色味はそれぞれ異なり節などの現れ方にも個体差がありますことをご了承ください。
※掲載している商品画像の色味は、ご利用環境の特性や設定によって色合いや素材感が異なって表現される場合があります。予めご了承の上、ご注文をお願いいたします。
アルヴァ・アアルトがデザインした真鍮製の照明「ゴールデンベル」と。オカモチ ミックス