台所で使う道具は、毎日使うからこそこだわりたいものです。日々手に取る道具の一つひとつが、性能がよくて使いやすいものや、使っていて気分が上がるお気に入りだったら、料理や片付けがより楽しめそうです。今日は、わざわざで取り扱うキッチングッズの中から、選りすぐりの3点をご紹介します。
アルミ打出し ゆき平鍋
1792年に創業し、東京・日本橋で220年以上にわたり打刃物類を販売している老舗メーカー、木屋。ゆき平鍋は軽くて扱いやすいので、煮物や味噌汁を作ったり、野菜や麺類を茹でたりと毎日出番のある台所道具です。
特徴的な表面の凸凹は、人の足踏みが動力の機械によって打ち出されたもの。効率的で安定した機械のよさと、人ならではの確かな感覚の融合です。
凸凹のない平らな鍋よりも表面積が広いため、熱が伝わりやすくなるのです。また、変形しにくく、耐久性が高くなり、保温力にも優れています。
万能野菜調理器 ベンリナー
ベンリナーを使うときゅうりやキャベツをササっとスライスするのはもちろん、固いにんじんやごぼうといった根菜類も簡単に切れ、下ごしらえが捗ります。指先をガードする安全器具も付いています。
取り替えられる付属の刃は3種類。左から小歯・中歯・荒歯
切りたい細さなどに合わせて付属の刃を付け替えたり、本体背部の中心にある丸いダイヤルで厚さの調節をしたりして、お好みの形で野菜をカットできます。
食材の下ごしらえがあっという間に終わるので、もしかすると今までは時間がかかるからと諦めていたメニューを作るきっかけになるかもしれませんね。調理時間を短縮した分、他の家事を進めたり余暇を楽しむ時間に充てるのもよさそうです。
Peugeot「ペッパーミル」
自動車メーカーのPeugeot(プジョー)をご存知の方は多いと思います。実は、元々は先祖から受け継いだ製粉所を斧やのこぎりなど鉄製道具の製鋼作業所へ改造したことから始まった企業です。
Peugeotが初めてペッパーミルはを作ったのは1874年。独自の切削加工技術(グラインダー構造)を用いてコーヒーミルを作ったことで誕生して以来、140年以上に渡り世界中で使われ続け、今や「ミルと言えばPeugeot」と愛されるアイテムになりました。
ミルの上部を回すことで、中に入れた胡椒や塩の粒が螺旋形の刃に食い込まれて下部に誘導された後、固定されて砕かれる仕組みです。固いスパイスの粒もパワフルに砕き、粗挽き・細挽きに関わらず仕上がりは粒ぞろい。まさに、技術の高さの証です。
挽きの粗さ・細かさを調節することは、味や香りの強弱につながります。スープや下味には細かく挽いて、肉の味付けやパスタの仕上げに振る時は、歯ごたえを感じる粗めにしてみてください。ここでのひと手間が、料理の完成度をぐんとレベルアップしてくれるから不思議です。ミルをひく度に手に伝わる感触と音で、気分も上がること間違いなし!
毎日使う台所道具だからこそ、毎日「使いたい」台所道具を。ひとつの道具がもたらす効果はちょっとしたことでも、日々積み重ねていくと生活が変わってくるのかもしれません。ほかにも多数キッチンアイテムを取り扱っているので是非チェックしてみてください。
ストア紹介
パンと日用品の店 わざわざ
パンと日用品の店〈わざわざ〉は長野県東御市御牧原の山の上にポツンと佇む小さなお店。“よき生活者になる”を合言葉に、薪窯で焼いたパンと、食と生活それぞれの面から、独自の選定基準を定めて自分たちが心からよいと...もっと見る