わざわざと同じく長野県東御市内にあるガラス工房 橙(だいだい)さんの吹きガラスの作品が、およそ1年ぶりに入荷してきました。今回入荷したのは東御市特産品でもある胡桃を使った「くるみガラス」。
橙さんの硝子の器を光にかざすと、かすかに淡い緑色をしています。東御市特産の胡桃の殻を燃やした灰をガラスの原料とまぜ、溶かして使うと懐かしい淡い緑の色になるという、橙さんオリジナルの作品です。
ほんのり緑色なのが見えますでしょうか。ピッチャージャグの持ち手や底面部分がわかりやすいです。
わざわざ代表の平田が長野県東御市に引っ越して来た時に、一番最初にプロの仕事だと感動したのが橙さん。自分が店をやるときには必ず商品を取り扱いさせてもらうと思っていた、と言います。
店に通ううちに自分の店作りが始まって、取引を申し込みたいのになかなか申し込めない。いつも店に行くと他のお客様が楽しそうに買い物していて「お取引をしたいのですが」などと、かしこまったことを言える雰囲気でないと勝手に思って退散することが続いたそうです。近いということはむしろハードルを上げることもあるのだと振り返ります。取り扱いをやっとのことでお願いしたのは、店が開店して何年も経過した後でした。
念願かなってわざわざに橙さんの作品が並ぶようになり、お客様も光を受けて様々な表情をしてくれる橙さんのガラスに魅了されているように見えました。
ガラスの器を使いたくなる季節がもうすぐやってきます。くるみガラスのやさしい緑、もし気に入っていただけましたら食卓の仲間に入れてみてください。気が付くとうっとりと眺めてしまうような作品たちはきっと、生活に彩りを添えてくれる存在になってくれると思います。
さて、久々の再入荷ということでもうひとつ紹介させてください。京都の金網細工、辻和金網から「足付き焼き網」が届きました。昭和8年の創業以来、辻和金網は家庭用から業務用までひとつひとつ手作りにこだわりながら、料亭などのプロから一般家庭に愛される道具を作り続けてきました。
足付き焼き網をガスコンロの上に置いて、パンを炙れば外はカリッ、中はふわっです。トースターで焼いたのとは全くの別物のパンになります。直火はやっぱりすごい。ぜひ一度試してほしいです。パンのほかにも野菜・お餅・干物などもおいしく焼き上げてくれますよ。
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パンと日用品の店 わざわざ
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