大正2年、福岡・筑後で産声を上げた宮田織物。地場産業である「久留米絣」（わざわざでは、うなぎの寝床のもんぺでもおなじみの久留米絣です）の機屋として歴史が始まり、久留米絣の技術・哲学を継承しながら、平成以降はオリジナルの布地を使用した『わた入れはんてん』をはじめ、時代に合わせたものづくりを自社一貫生産で続けています。

『朝晩、少し寒さを感じる季節から、春先のまだ寒さを感じられるころまで、まるでお布団に包まれるような温もりを感じてくつろいでいただきたい。』着る人の着やすさ・温かさにこだわり、ひとつひとつ職人の手仕事で作られる宮田織物の『わた入りはんてん』。秋を迎えるにあたり、オンラインストアにほぼ全種類が届きました。

宮田織物のはんてん作りはデザインから中わた入れ、手縫いでとじる作業まで。すべて一貫して自社でおこわ慣れています。どの作業工程も『手で加減しながら、良い按配になるように』。機械の良いところも用いながら、手作業にもこだわる理由がここにあります。

出来立ての生地の風合いは柔らかく、軽さが特徴。羽織るとふんわりと暖かく、ゴワゴワ感なく着られて、わたや生地、縫製といった品質のよさを感じさせます。宮田織物のはんてんを長い間にわたって丁寧に着るほど、さらに体になじんで良い風合いと育っていきます。

宮田織物の経営理念は「一隅を照らす」。自分達の置かれた場所で、与えられた役目を精一杯果たしていくということ。見えない所も決して手を抜かない誠実なものづくりをコツコツと続けることで、お客さまに喜ばれ、 地域社会に貢献していきたいと考えている会社です。

「はんてんを羽織るにはまだ早い？」と思うなかれ。今から育て始めれば、一番活躍する時期に一番気持ちよく羽織れるはずです。ぜひ袖を通して、見えない所にも手を抜かない確かな手仕事を実感してほしいと思います。