日が短くなり、少しずつ空気が澄んでくると、なんとなく本を開きたくなる。そんな「読書の秋」がやってきました。今年はいつものカバンに、お気に入りの一冊と、東北に根付く手仕事の技が息づく栞やブックカバーをしのばせてみませんか。
今回ご紹介するのは、青森の津軽こぎん刺しや宮城の玉蟲塗、山形の織物など、東北で長く受け継がれてきた伝統工芸や手仕事が、現代の暮らしに寄り添う道具へと形を変えたアイテムたちです。作り手の技術と時間が詰まった品は、ページをめくるたびにちょっとした愛着を運んでくれます。使うシーン別に、お気に入りの一品を探してみてください。
通勤・通学のお供に
毎日のカバンに入れるものだから、軽くて気負わずに使えるものを選びたいところ。わにもっこの「森のしおり」は、木工職人の手仕事による薄型の栞。持ち歩いても邪魔になりにくいのが嬉しいポイント。木のあたたかみをそのまま生かした作りです。開くたびに杉のほのかな香りをお楽しみください。
しおりのモチーフは青森県をイメージした桜の花や月やりんごの3種類。
日本三大美林の秋田スギの北限と青森ヒバの南限にあたり、西からの白神山地ブナの延長線上の場所に位置する木工工房、わにもっこ。南津軽の里山の伝統的な生活文化と地域の自然環境を守りながら、森の恵みである木を可能な限り無駄なく活かし、木と木のモノ、小木工から家具まで、ひとつひとつ丁寧に仕上げています。
ブックカバーには、鷹山堂の「米織小紋_ブックカバー」を。米織小紋(よねおりこもん)は、山形県米沢地区に江戸時代中期から250年続く伝統織物・米沢織の技を受け継ぐ生地です。先染めの細番手糸を高密度に織り上げる紋織りの技法で、本来は型染めのプリントで表現されることの多い小紋柄を、あえて織りで表現。可愛らしさの中に、シックで上質な風合いが宿ります。
柄の多くは縁起のよい吉祥紋がもとになっており、たとえば健やかな成長を願う「麻の葉」、厄除けの意味を持つ「市松」など、ひとつひとつの柄に古くからの意味や物語があるのも魅力。日々持ち歩くものだからこそ、そんな小さな願いをそっと重ねてみるのも素敵です。栞と帯ベルトが付属し、厚み約3cmまでの本に対応できる実用性も兼ね備えているので、満員電車でも、休憩中のひとときでも、頼れる相棒として活躍してくれます
旅先での読書に
移動時間こそ、読書がいちばんはかどる時間。旅のお供には、少し気分が上がるデザインを選びたくなります。鷹山堂の「【mizutama×米織小紋】ブックカバー」は、先ほどご紹介した米織小紋の生地に、イラストレーター・mizutamaさんの絵柄を重ねたコラボレーションアイテムで、この東北スタンダードマーケットでも大人気のシリーズです。
伝統の織りに現代のデザインが重なり、眺めているだけで旅先の景色まで楽しくなるような、遊び心のある一枚です。カラーが豊富なのも嬉しいポイント。季節や気分に合わせてつけかえる楽しみもあります。こちらも栞と帯ベルト付きで、厚み約3cmまでの本にしっかり対応してくれます。
大切な人への贈りものに
読書好きな友人や家族へのちょっとしたギフトには、少し特別感のある伝統工芸を。東北スタンダードマーケットが贈り物としておすすめするのは、弘前こぎん研究所のブックカバーと栞です。手仕事ならではの温もりと丁寧さが伝わる、贈りものにふさわしい佇まいです。軽くしなやかで持ち運びやすく、旅の荷物に加えても負担になりません。読みかけのページに挟むたびに、津軽の風土と歴史に思いを馳せられそうです。
青森県弘前市を中心とした「津軽地方」に伝わる伝統工芸、津軽こぎん刺し。麻布に木綿の糸で刺し子を施し、美しい幾何学模様を描きます。「モドコ」と呼ばれるひし形の基礎模様は40種類ほどあり、「サヤ形」や「ウマのクツワ」など農民にとって身近だったものがモチーフに。おしゃれで丈夫、普段遣いにぴったりな伝統工芸を、個性を表すアイテムのひとつしてお楽しみいただけます。
もうひとつのおすすめは、山形県山辺町の老舗ニットメーカー・米富繊維のファクトリーブランドCOOHEMの「BOOK COVER」。65年以上にわたって受け継がれてきたニット技術と職人の手仕事から生まれたテキスタイルを使用し、グレー・アイボリー・ブラックの3色展開で、やわらかな質感と上質な雰囲気が魅力。相手の好みに合わせて色を選べるのも、贈りものとして嬉しいポイントです。
本の厚さによって調節が可能で、文庫本サイズの手帳カバーとしても重宝します。この時期はスケジュール帳を新調する方も多いのではないでしょうか?そんな秋にぴったりのアイテムです。
東北工芸製作所|玉虫塗_TOUCHCLASSICしおり
もう少し気軽に贈れるものなら、東北工芸製作所の玉虫塗のしおりを。宮城県仙台市に伝わる伝統工芸「玉虫塗」は、銀粉を蒔いた素地に透明な色漆を幾重にも塗り重ねる技法で、光の加減によって色合いが変化する、タマムシの羽根のような艶やかな輝きが持ち味です。1985年には宮城県の伝統的工芸品にも指定されました。
「TOUCH CLASSICしおり」は仙台七夕まつりを思わせる短冊の形がモチーフで、きらめく銀粉がまるで夜空の星のよう。「銀杏しおり」は銀杏の葉の曲線が美しく、絵柄は愛らしい「うさぎと月」と、宮城県の県花「萩」の2種類から選べます。しおりとしてはもちろん、髪に挿してかんざしとしても使える遊び心も魅力。上品な佇まいで、ちょっとしたお土産やプチギフトにもぴったりです。
東北の手仕事とともに、本のある時間を
東北スタンダードマーケットは、東北の工芸品や郷土芸能を取材し続けてきた「東北STANDARD」の活動から生まれたお店です。津軽こぎん刺しや玉虫塗といった、その土地で長く受け継がれてきた伝統工芸から、老舗メーカーの技術を生かした現代的なものづくりまで、ひとつひとつのアイテムの背景には、東北の職人さんたちが大切にしてきた技と物語があります。
この秋は、お気に入りの一冊とともに、そんな東北の手仕事を手のひらに感じられる栞やブックカバーを迎えてみてはいかがでしょうか。ページをめくるたびに、いつもの読書時間が少しだけ特別なものになるはずです。
ご紹介アイテム一覧
鷹山堂|米織小紋_【2026年秋限定柄】金木犀シリーズ
鷹山堂|【mizutama×米織小紋】ブックカバー【読書の秋】
弘前こぎん研究所|こぎん刺し ブックカバー【読書の秋】
弘前こぎん研究所|こぎん刺し ブックカバー 淡雪【読書の秋】
弘前こぎん研究所|こぎん刺し しおり 淡雪【読書の秋】
COOHEM|【2026年新作】BOOK COVER_裏地アイボリー【読書の秋】
東北工芸製作所|玉虫塗_TOUCHCLASSICしおり【読書の秋】
ストア紹介
東北スタンダードマーケット
東北6県の生活に根付いた品々と、新たなスタンダードになりえる品々。古いも新しいもなく、あたりまえにそこにあってほしいもの。
東北に根付く数々の文化が消えゆくのを見るうちに、次の世代に繋げなければいけ...もっと見る