ささらのようにひとまとめにされた、棒状の束子です。
カルカヤ束子は硬く丈夫な繊維でしっかり洗うことができ、焦げ付きや油汚れがついた鉄フライパンの洗浄に重宝します。すり鉢の溝をきれいにしたり、コンロ・五徳の汚れを擦り落としたり、取りにくい汚れに対しても活躍します。
ダッチオーブン、スキレットといった鋳物にも相性が良いカルカヤ束子。軽く作られていることもあり、アウトドアの洗い物にもぴったりです。
鉄フライパンの洗浄に。
カルカヤ束子は棒状に束ねられ、通常の束子よりも洗える面積は狭いです。全体的に洗うと時間がかかってしまいますが、とても硬くなってしまった焦げつきを部分的に擦り落とすことに長けています。熱いお湯で洗っても手に掛かりにくく、油でベトベトになりにくいので安心して洗えます。
カルカヤの繊維は水を弾く油分を持ち、油も吸収しないので、油汚れがしつこい洗い物に最適です。
束子の材質は4種類あり、硬いものから順にカルカヤ、パーム、棕櫚、サイザルといった繊維があります。
洗うものによって束子の得意不得意がありますので、表を参考にして用途別にお選びください。
ココナッツの殻の繊維から作られており、硬く丈夫な繊維。
傷つきやすいものにはお使いいただけませんが、鉄フライパンや、鉄鍋、ザルなどの洗浄におすすめ。立ち上げた繊維は、点で洗うように1本1本が隙間に入り、詰まった汚れを掻き出します。
脱色されたホワイトパームは、通常のものよりもややかための仕上がりになっています。
棕櫚の皮が原料の束子。硬すぎず、ほどよいコシのある繊維が特徴です。
硬さは4種類の中で真ん中あたり。しなやかな繊維は洗ってもキズつきにくく、様々な場面で活躍する万能束子。ガラスや陶器、テフロン加工のフライパンのほか、根野菜の土をやさしく落とせます。
リュウゼツランの仲間のサイザル麻は、4種類の繊維の中で一番やわらかい素材。
ブラシとして体を洗えるほどのしなやかさがあります。パームや棕櫚と違い、繊維全体で使うため、テフロン加工のフライパン、プラスチックでできたお弁当箱などを傷つけずに洗えます。
やわらかく真っ白な繊維は、現代のお家に合わせやすい風合いです。
カルカヤというイネ科植物の根っこから作られ、一番硬い繊維です。
茅葺屋根の材料になるほど丈夫な繊維は、パーム束子でも敵わない焦げつきも落とせる強さです。
油分を含んでおり水と油を弾いて、水はけもよく衛生的です。
硬い繊維を持っていますが、使っていくうちに繊維が擦り減り、徐々に短くなっていきます。
「使いづらくなってきたな」と感じたときは、留め具の針金を切って、長さを調節してください。
明治40年(1907)、西尾正左衛門が妻の掃除風景をもとに棕櫚製の亀の子束子を発明。のちにパーム繊維に着目し、東京 文京区で西尾正左衛門商店を立ち上げました。
「束子といえばあの形」と思い浮かぶ人が多い亀の子束子は、100年以上変わらない素材と、熟練の職人によって作られ続けているロングセラー。創業から変わらない品質と耐久性を大切にしながら、時代に合う新しいものを提供し続けます。
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