「たわし」といえば、この形を思い浮かべる人が多い定番の亀の子束子。掃除から台所、お風呂場と幅広い用途をもつ亀の子束子は、作り方から素材まで100年以上にわたり品質を変えずに作られ続けています。
亀の子束子の1号とパームチビッコが白い束子になりました。白い繊維は、通常のパーム繊維を脱色したもの。硬さはパーム同様に硬めの仕上がりです。
洗剤を使って洗えない鉄フライパンをはじめ、木のまな板を洗う時にとても重宝します。汚れをしっかり擦り落とし、隙間に入り込んだかすも掻き出すコシの強い繊維。野菜についた泥を落とす時にも便利です。
1号は、創業時から手に握りやすい大きさ・軽さ・形を考え開発されたロングセラー。油がしみこんで育てた鉄フライパン・スキレットを洗う時、束子は欠かせません。
焦げあとや油汚れは、お湯と束子だけで洗い落として「しっかり洗ったなぁ」という達成感のある気持ちになります。
もし頑固な焦げつきであれば、洗い落としやすくするためにお湯を張ってふやかします。
ガシガシと洗いたくなりますが、束子の繊維を寝かしてしまうとかえって洗いにくくなってしまいます。繊維を立てるように力を入れすぎず、円を描くように擦って洗ってみてください。
パームチビッコは、小さくなっても使いやすさと品質はそのまま。根野菜の泥落とし・薄皮とりに便利です。
ピーラーや包丁で削いでしまいがちな根野菜の皮と根の間には、栄養と風味が含まれています。
例えばごぼうなどの繊維質はおなかの調子を整える作用もあり、健康面を考えるとできれば残しておきたいところ。薄皮を残せば、素材の風味も強くなり、香りも楽しめます。
木製のまな板は弾力があり、刃当たりがやさしい素材。トントンと食材を刻む音も気持ち良い、魅力のひとつです。
ですが、多くの木製のまな板は無垢でできており、使い続ければどうしても黒ずみが出てくるもの。
包丁でできた傷の隙間には、食材のかすや汚れが入り込みやすい状態の上、水だけでは流しにくく、雑菌が発生しやすいのです。
そんな時、隙間にも届く束子で汚れを掻き出してあげれば、黒ずみのもとを少しでも減らせます。
洗剤をガッツリ使えない木のまな板には、束子で洗うのがとても便利です。
束子の材質は4種類あり、硬いものから順にカルカヤ、パーム、棕櫚、サイザルといった繊維があります。
洗うものによって束子の得意不得意がありますので、表を参考にして用途別にお選びください。
ココナッツの殻の繊維から作られており、硬く丈夫な繊維。
傷つきやすいものにはお使いいただけませんが、鉄フライパンや、鉄鍋、ザルなどの洗浄におすすめ。立ち上げた繊維は、点で洗うように1本1本が隙間に入り、詰まった汚れを掻き出します。
脱色されたホワイトパームは、通常のものよりもややかための仕上がりになっています。
棕櫚の皮が原料の束子。硬すぎず、ほどよいコシのある繊維が特徴です。
硬さは4種類の中で真ん中あたり。しなやかな繊維は洗ってもキズつきにくく、様々な場面で活躍する万能束子。ガラスや陶器、テフロン加工のフライパンのほか、根野菜の土をやさしく落とせます。
リュウゼツランの仲間のサイザル麻は、4種類の繊維の中で一番やわらかい素材。
ブラシとして体を洗えるほどのしなやかさがあります。パームや棕櫚と違い、繊維全体で使うため、テフロン加工のフライパン、プラスチックでできたお弁当箱などを傷つけずに洗えます。
やわらかく真っ白な繊維は、現代のお家に合わせやすい風合いです。
カルカヤというイネ科植物の根っこから作られ、一番硬い繊維です。
茅葺屋根の材料になるほど丈夫な繊維は、パーム束子でも敵わない焦げつきも落とせる強さです。
油分を含んでおり水と油を弾いて、水はけもよく衛生的です。
使い終わった束子は、水気をよく切り、水はけが良いところで乾かしてください。
束子の中に入り込んだ野菜くずなどは、流水でほぐしながら取り除くか、束子同士をこすり合わせると簡単に落とせます。
より清潔にお使いいただく場合、天日干しがおすすめ。
乾燥と紫外線による殺菌効果があり、より長く束子をお使いいただけます。
明治40年(1907)、西尾正左衛門が妻の掃除風景をもとに棕櫚製の亀の子束子を発明。のちにパーム繊維に着目し、東京 文京区で西尾正左衛門商店を立ち上げました。
「束子といえばあの形」と思い浮かぶ人が多い亀の子束子は、100年以上変わらない素材と、熟練の職人によって作られ続けているロングセラー。創業から変わらない品質と耐久性を大切にしながら、時代に合う新しいものを提供し続けます。
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キッチンに合わせやすい明るい風合い 【1号】