4種類の封筒型レザーケースのうち、一番小さなサイズです。
店主の個人的な使用のための試作で生まれました。キーケースを長い間探していたのですが、リングやフックにかけるタイプなどたくさん鍵を持つ方向けのものが多くて、2〜3本しか持ち歩かない店主にとってはケース自体が嵩張ってしまうため持たずにいました。
封筒型ケースの試作を始めたとき、カードケースサイズを最初作っていたのですが、それに鍵を試しに入れてみたところ、ごく省スペースで収まりました。リングやケースによって奥行きが出てしまうことを避けたかったので、この収め方が良いかも、と小さくしてみたのがこのXSサイズです。
重さも嵩もないので、ポケットはもちろん、ポーチやケースの中にも入ります。蓋を開けると、鍵を取りやすいように内部の深さはやや浅めに作っています。並べて差し入れてホックで留める仕様のため、取り出しやすく、移動中も音も鳴りません。2列、それぞれ2つ重ねて4本程度の鍵が入ります。
キーケースに限らず、小物やアクセサリーを入れたり、少量の小銭入れなどにも使用できます。
PINTレザーシリーズの最初の製品。シンプルな構造の封筒型のレザーケースです。1枚の革を折り、縫製して作っています。パーツもホックの留め部分だけが内側に出ているだけです。ホックも、厚みを抑えた薄いものを使っています。そのため、重量も軽く、仕切りもなく最小限の構造で余分なスペースもないため、自由に使っていただけます。
ミニマムでシンプルな形ですが、使うほどに革の素材感が楽しめるレザーケースです。
4種類あります。
XS:キーケース
S:カード・名刺入れ
M:カード・お札入れ(二つ折り)
L:お札入れ
入れるものの目安とイメージを書いていますが、自由にお使いください。マチはないので、厚みのあるものを入れるのには向いていません。
PINTのレザー製品はほぼ全て、この革を使っています。
レザーシリーズを始めたとき、縫製を依頼している東京都浅草の皮革製品の職人と一緒に革を探すところからスタートしました。革という素材としての質感がしっかりとあって、経年変化が深く出そうで、でも重すぎず、ハードすぎない。そんな革を求めて、何軒も革屋さんをたずね歩きました。
使うたびに楽しくなるように、表情が深くて、経年変化が美しいというのが第一条件。また、革という素材特有のワイルドさがありつつも、服を選ばず、日常的にヘビーユースできるような雰囲気を持つものを探していました。
この革は、革屋さんの片隅で、ハンガーにも掛けられず少し埃を被りながら、巻かれてごろんと置かれていました。原皮(元の牛)も国内で、国内有数の産地兵庫県姫路で鞣し加工された牛本革。かなり硬めだったのですが、他の革とは存在感が違う雰囲気で一目惚れしました。革の表情が豊かで、その分不安定そうな感じもかなりありましたが、それでも魅力でした。厚みと硬さがあるため、これを漉いて薄くして使っています。
本革のため、天然素材です。中でもこちらの革は、特に表情が豊かで個体差も大きな革です。革の表情であり長所と考えており、この質感を活かして、使い込み育てるようなものにしたいため、使用上の強度等で問題のない部分は使用しています。大きな傷や薄すぎるなど使用上支障を来す可能性のある箇所、鞣し加工工程時に現れるシミのような箇所は製作時点で除外していますが、お届けしているものは全て良品判断になりますので、予めご了承くだい。
この革の表面の質感の特性上、製作時のミシン跡が残る場合がありますが、使用するうちに消えます。革の製作・仕上げ工程に白っぽく見える箇所が入ることがありますが、これも使い始めて艶が出るにつれ、目立たなくなるか無くなります。シワや縞に見える箇所が入ることもありますが、同様です。
プレーンな綺麗さや見た目が均一なものをお求めの場合は、ご希望に合わない可能性があります。心配な方や、気になる方はご注文前にお問合せくださいませ。在庫品の簡易写真をお送りいたします。
経年変化が早く、大きいのが特長の革です。写真のものはどれも、クリーム等のケア用品によるメンテナンスは全くせずに使用し続けたものです。ケア用品等を使用しても基本的には問題ありませんが、クリームやケア剤による色の変化や硬さが出ることがありますのでご注意ください。店主個人的にも、日常のメンテナンスは何もしておらず、土砂降りの雨に降られて濡れたときにタオルで水気を拭き取るくらいです。
手で触れたり、バッグの場合は身体や服との摩擦など、普段の動きの中で十分に育ちます。お好みで、ときどき布などで乾拭きすると艶が出るのが早くなったり、艶が増します。
気兼ねなく使って、経年変化をお楽しみください。
レザー素材についてもPINTらしい視点に絞り、展開しています。
・本革で、経年変化が特に楽しめる革を使用
・シンプルな構造と形で、使い方の自由があるデザイン
・丁寧で綺麗な縫製
・単一素材で、金具等の部品も最小限にする
動物の種類ごとに厚みや質感など様々な違いがありますが、その素材らしさが引き出せるように。良質の素材を使い、質感や使用感を保ちながらも、できるだけシンプルな構造により堅牢にすることで道具のような強さを目指します。ロゴ等は入っていません。
パソコンのモニター環境や携帯電話の機種・設定によって、商品の色味や素材感などが実物と異なって見える場合がございます。予めご了承くださいますようお願いいたします。
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