三重県伊賀市にある「耕房窯」の職人が、ひとつひとつ丹念に粘土をこね、焼き上げた伊賀焼の片口鉢。
豊かな土と燃え盛る火から生まれた伊賀焼は、自然の土の風合いが特徴で、石の粒が残る凹凸のある表面がなんとも可愛らしい雰囲気です。
色の濃淡、斑点の数、大きさ、形、貫入、穴が開いたように凹んだ釉薬の窪みなど器によってまちまち。
厚みや重さも随分違うものもあり、手仕事が生むそれぞれの違いや表情を楽しむことができます。
土本来の質感を活かして作られている「片口鉢」。
伊賀焼に使われる粘土は熱に強く、高温で繰り返し焼き上げた力強い見た目が魅力です。特に手に触れる高台の部分は、釉薬や顔料などを使わず素焼きのまま。釉薬のかかった艶のある側面とザラザラとした土の質感の違いなど、土の温もりや色々な感触が手指から伝わってきます。
素朴で自然の温かみが食卓に馴染み、使うほどに愛着が沸いてきます。
鍋物の出汁やすきやき鍋の割り下を注ぐ片口としてもお使いいただけますが、煮汁たっぷりの煮物や、豚の角煮、ポテトサラダなどの盛り鉢にもぴったり。
光沢感のある黒色が美しい「黒飴」。
とっぷりと安定感がある片口鉢。野菜がたっぷり入った酢豚、卵を溶いたにゅうめん、パセリを散らしたジャーマンポテト、枝豆とクスクスのサラダ。いろんな料理を盛り付けるのが楽しみです。
型を使用せず、ひとつひとつ手作業で成形して作られているので、「大きさ」や「形状」はどれも違い、同じものはひとつとありません。
高さは1cm程、重さも100g程の差がある場合もあり、それぞれに個性があります。
天然素材である粘土や釉薬には色々な成分が混ざっています。「黒点」は、粘土の中や釉薬に含まれる鉄分が、窯の中で焼かれることで酸化し、器の表面に出てきた鉄粉といわれるもので、可愛らしいツブツブ。
器の釉薬表面にできたヒビ(貫入)は、光の角度により多様な表情を見せてくれ、器の見所でもあります。
素地に含まれた小石が、焼成中に焼けはぜて露出した「石はぜ」。焼き具合などで現れる特別な模様です。
はじめて使用する前には「目止め」を行ってください。
米のとぎ汁(残りご飯や粥、小麦粉や片栗粉を加えたものでも可)を入れた鍋に平丼を入れ、10分ほど煮沸することで、汚れや匂いがつきにくい状態になります。
日々のお手入れは、洗ったあとよく乾かし、風通しのよい場所で保管してください。
平成9年の創業以来、信頼できる国内のつくり手と協働し、生活の為の道具を生み出している東屋。この国の暮らしの歴史の中で生み出され、永く愛用されてきた、数々の道具。いつも静かにそこにあり、確かに役に立つ。そういうたくさんの「もの」と心地よく調和し、豊かな時を過ごすことができるように、「もの」と、「もの」を作り出す仕組みの創造を目指しています。
心のこもった品物をしっかりと包み、贈り物をそっと引き立てるラッピング。
贈られた方にも喜んでいただけるよう、心を込めてお包みいたします。
※複数商品ある場合は、どのアイテムをどのラッピングで包むか備考欄にご記入ください。
※箱の形状、色などは変更となる場合があります。
※画像の色はブラウザや設定により、実物とは異なる場合があります。予めご了承下さい。
※イメージ写真は平丼です