信楽焼の名産地、滋賀県甲賀市にある松庄 庄左ヱ門窯が手掛ける飯炊釜 一合です。
コロンとした丸い形はかわいらしく、取っ手と釜が一体となったコンパクトな土鍋。お茶碗2杯分のご飯を炊くことができ、一人暮らしにちょうど良い量を炊くことができます。
土鍋ごはんがおいしくできるひみつは、遠赤外線によって食材がじっくりと温められ、お米の甘さを引き出し、ふっくらと炊き上げるから。丸いフォルムはかわいいだけでなく、鍋の中で対流が起きやすく均一に火を通せる形でもあります。きれいにご飯を炊ける炊飯器と違い、お焦げが作れるのも土鍋ならでは。自分好みのおいしいごはんを楽しめる飯炊釜です。
土鍋で作ったご飯や料理は、芯まで火が通り、味が染み出ておいしくなります。おいしさのひみつ、ひとつめは、使われている土にありました。
信楽焼の材料となる粘土は、古琵琶湖があった時代の地層から採られています。陶器作りにぴったりな素材だったため、この地域では陶器作りが盛んでした。かつては伊賀・甲賀地方は、琵琶湖の底だった頃がありました。土砂と動植物が積み重なってできた粘土は、高温の窯で焼成すると、燃え尽きたときに小さな気泡のある素地ができあがります。
この気泡は熱を伝えにくくし、金属製と比べると温まるまで時間がかかります。ですが、一度温まると気泡に熱を蓄えるため、火からおろしてもとろ火のような余熱が長続き。ゆっくりお米が温まることで、デンプンがよく分解され、甘みを引き出してくれるんです。
ふたつめは、ぽったりとしたこの可愛い形。この丸みがたまりません。
鍋が丸みを帯びていると、温められたときに下から上へとグルグルとした熱の流れがさらに起きやすくなります。この対流によって鍋全体の温度が均一になり、お米にまんべんなく火を通されることで、甘みが引き出され、ふっくらとしたご飯ができあがります。じっくり火を通して食材のうまみを引き出す粘土は、まさに土鍋向きです。
「土鍋ご飯って美味しいってよく聞くけど、火加減が難しいのでは?」と思われる方も多いかもしれません。最初は火加減がどのくらいか判断に戸惑いますが、大丈夫です。なんとかなります。土鍋は「美味しい!」と満足できるご飯を、自分で炊くことができるのが魅力の一つだと思います。
お米を洗って、ザルで水を軽く切ります。浸水は少なくても20分、冷たい水でお米が白くなるまで水分を吸わせます。水の量は米一合(180cc)に対し、水200cc。計量カップが無い時は、人差し指の第一関節が目安です。
お米は水が冷たいことで水分を均一に吸い、炊きあがりがふっくらします。さらに沸騰までの時間をかけることで、お米のデンプンが良く分解され甘みを増します。
水をしっかり吸わせたら、火は気持ち強火にかけます。いきなり強火が心配な方は、中火にして徐々にやや強火にしてください。
拭き出てくる泡が蒸気になったら、弱火で3分ほど熱し、火を止めます。
そのまま蓋を開けずに20分ほど蒸らして完成。蒸らしは土鍋内の蒸気と余熱でお米の芯まで火を通し、余分な水分を飛ばす大事な時間。炊き立てのご飯が待ち遠しいですが、我慢…。
弱火で3分火にかけたあと、プラス1~2分ほど伸ばします。鍋底が焦げ付き、香ばしいお焦げができます。自分好みのお焦げ具合を探れるのは土鍋ならでは。楽しさもひとしおです。
蒸らし終えたらいよいよ炊きあがったご飯とご対面。しゃもじでご飯を切るようにほぐします。ふっくらした白いごはんと、お米の甘い香りが食欲をそそります。
土鍋は保温性があるため、蒸し終えてもしばらくごはんが温かいまま。食卓に土鍋を置いて、その場でよそっていただくご飯は格別です。
サイズは一合、三合、五合。色は貫入がよく見える抹茶、つるりとした飴色、ややマットな手触りの生成色のそれぞれ三種類がございます。
土鍋を使う前に、まず「目止め」をします。目止めはお粥を炊くことで水漏れや汚れ、においを防ぎやすくする大事な作業。お米に含まれるデンプンが、目に見えない小さな隙間を埋めてくれるんです。
目止めのやり方は、土鍋の底を濡らさないように水洗いしたら、8分目まで水を注ぎ、茶碗1杯ほどのご飯を入れます。弱火で沸騰するまでコトコト煮込み、お粥ができたら火を止めます。手で触れるほど冷ましたら、土鍋をやわらかいスポンジで水洗いして、しっかり乾かします。これだけで目止め作業は完了です。
使っているとまだ水漏れが起こる、最近煮えが悪くなったと感じたら、その都度お粥を炊いてください。
昭和60年から滋賀県甲賀市で信楽焼を製造を開始した松庄 庄左ヱ門窯。創業時は松鉢を製造していたため、「松鉢を焼いている庄左エ門一家」から「松庄」と命名されました。のちに松鉢から、当時としては珍しい信楽焼の食器製造に変更。信楽焼の温かみのある土味を生かしたテーブルウェアや、調理器具を作り続け、使う人たちの小さな幸せになるよう願っています。
心のこもった品物をしっかりと包み、贈り物をそっと引き立てるラッピング。
贈られた方にも喜んでいただけるよう、心を込めてお包みいたします。
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