冷え込みが厳しくなり、日中もはんてんが恋しい季節になりました。長い間愛されてきたはんてん、あたたかくてリラックスできますが、料理や掃除をする時は袖口をまくったり一度脱いだりする必要もありますね。

そんな手間を省いて、着たまま作業がしやすいのが、袖なし・半袖タイプのはんてんです。今日は宮田織物のはんてんの中から、家事や作業がしやすいロングポンチョと半袖タイプのはんてんをご紹介します。

大正2年、福岡・筑後で産声を上げた宮田織物。久留米絣の技術や哲学を継承しながら、平成以降はオリジナルの布地である「和木綿」を使用したはんてんを始め、時代に沿ったものづくりを続けています。

宮田織物のテキスタイルはオリジナルの特別な生地ばかり。生地の考案から織り上げるまでに何度も試織を重ね、伝統と新しい知識の融合でオリジナルの製品を生み出しています。

製造・検品・出荷、どの工程においても、手で感じ取った上で考えることを大切にする温故知新の姿勢が、宮田織物のものづくりを支えています。

水仕事や庭の手入れの時などは、寒さを防ぎつつも腕周りはスッキリとさせたい。そんな願いを叶えてくれるのが袖なしのロングポンチョタイプのはんてんです。

袖なしといってもフレンチスリーブのようなデザインのため、肩口まであたためてくれます。長めの丈が腰周りもあたためてくれるので、袖がなくても寒さを感じにくいですよ。

一般的なはんてんは前身ごろについている紐を結ぶ際に隙間ができますが、宮田織物のロングポンチョは、衿に幅を持たせることで前に重なりができます。隙間から冷気が入りにくく、首周りもあたたかい仕様になっています。

袖が肘ほどの長さまである半袖はんてんは、二の腕まであたためてくれる一方で、手元は動かしやすい。家事や仕事をする時も、はんてんを脱がずに作業できるので重宝します。

受験シーズンにはんてんを羽織って勉強した頃、袖が引っかかって飲み物を倒してしまい、大事なノートや参考書を汚してしまったという苦い思い出があるというスタッフもいました。

自分の子どもが受験する時は、宮田織物の半袖はんてんで体をあたためながら勉強に集中する環境づくりで応援したいと考えていますといいます。

宮田織物のはんてんの中でも、体に沿うようなサイズ感を意識して作られた「冬椿奴」。柄のバランスと色彩の配色を吟味した和木綿「冬椿」を使用しています。

柄の出方は裁断位置により一枚一枚異なり、一点物のような嬉しさがあります。どのような風合いのはんてんが届くか、楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。

宮田織物の和モダンシリーズのひとつ、「半袖半纏なでしこやっこ」は、通常のはんてんよりもスリムな形、扱いやすい袖の長さが特長。はんてんをより身近に感じさせてくれるモダンな雰囲気があります。

表地と衿のドット柄はプリントではなく、繊細な織りによって表現されています。また、表面に樹脂コーティング加工を施してあり、ほどよい光沢感が視覚を楽しませてくれます。

11/1(金)から11/25(月)まで実店舗 問touにて、宮田織物ポップアップを開催します。

昔ながらのはんてんの型を基本としながら、現代のライフスタイルに合うように丈や身幅が見直された宮田織物のわた入れはんてん。まるで布団に包まれたようなあったかな着心地、一度着たら手放せなくなる冬の必需品です。

普段はお取り扱いのないものも多数、店頭に並びました。ぜひ見にいらしてくださいね。

【宮田織物ポップアップ】
場所：問tou
開催期間：11/1(金)〜11/25(月) 10時〜17時
定休日：火・水