わたし達にできることは。
全国を探し歩いて、日常的に使って、吟味して。その繰り返しでわざわざは現在、2000以上のアイテムを取り扱うお店となりました。それでも見つからなかったものは自分たちで作ろう。ものづくりのプロである工場と協働し、自分たちが思う“あったらいいな”を形にしたのが、わざわざオリジナルの商品です。
工場に足繁く通う中で、見えてきた新しい視点があります。
それは「本当にものづくりをする必要があるのか?」ということ。
株)タイコーの倉庫。この大量の残糸を見たことからこのプロジェクトは始まった。
工場は従来のものづくりのシステムに困っている。余った材料、大量に売れ残った商品、厳しい検品で出荷できなかったいわゆるB品。そういった品々に新しい命を吹き込み、世の中に送り出すことはできないだろうか。余っている資源を活かすことを、ものづくりをする上でのルールのひとつとしました。
オリジナルソックスを作っていただいているタイコー(長野市)の工場内では、多様なメーカーの靴下を生産する過程で図らずも出てしまう残り糸=残糸が、使われないまま眠っていました。残った糸はどうしようもなくなると焼却処分になってしまったり、それでも良質な糸はもったいなくて捨てられなかったり。
そんな残糸を活かすため、私たちにできることは何だろう。
<わざわざの残糸ソックス>は、そこから始まりました。
余り糸を有効利用するというコンセプトはザンシンバッグにも繋がった。
残糸が出たら糸を選んで編むというサイクルのため、残糸ソックスの色合い・素材は入荷ごとに異なります。久々となった今回の再入荷分は、スポーツメーカーで使用していた糸による機能的な残糸ソックスとなりました。
その快適さには自信がありますが、仕様上「おみくじのように楽しんでもらえたら」と色を選べない2足1組のアソートでお届けしています。だからこそ、2足1000円という価格には特にこだわりました。糸は良い糸だけれど、色も素材もさまざまで一回限りのもの。だからこそ2足1000円でお試ししやすく、リピートもしやすいように。老若男女みんなで楽しめる6サイズで展開しています。
残糸ソックスは通年生産をかけている。どんな糸のソックスがあたるかは一期一会。
こうやってパッケージングされて店頭に並ぶと2P1000円とは思えない!(自画自賛)
そして、余った糸との出会いは一期一会。あの時の糸が良かったからもう一度!とはいかない事も多いのですが、それもまた魅力のひとつと捉えています。今だけの限定感を楽しみながら、「廃棄物の減少に少しでも貢献できている」と感じていただけたなら、幸いです。
ストア紹介
パンと日用品の店 わざわざ
パンと日用品の店〈わざわざ〉は長野県東御市御牧原の山の上にポツンと佇む小さなお店。“よき生活者になる”を合言葉に、薪窯で焼いたパンと、食と生活それぞれの面から、独自の選定基準を定めて自分たちが心からよいと...もっと見る