お洒落は我慢だと誰が言ったのかはわからない。今では考えられないことだが、季節も先取りして冬の終わりから春らしい装いに、夏の終わりかけには秋らしい装いを雑誌と一緒に追いかけるのが普通であった時があった。寒いや暑いよりも自分の着心地さえもおざなりで、優先されたのは見え方が重要でスタイルを作っていた時代が確かにあった。
そんな日は過ぎて、今はシンプル好きな人はシンプルだし、ナチュラルだったらナチュラルで、ミレニアムっぽい自分らしいファッションだったり、80年代的だったり、それぞれが自分らしい装いをしていると感じている。
今、わざわざでセレクトされている服も様々だ。tamaki niimeや宝島染工で個性を引き出すような着こなしもできるしyohakuやうなぎの寝床でカジュアルに楽チンウエアを選ぶこともできる。ALL YOURSでキレイ目に見えながらもリラックスという選択もできる。自分らしさを追求できる洋服を提案したいと思い、セレクトを増やしている。
一貫しているセレクト基準が一つある。衣服を作る会社がどんな気持ちで作っているか?トレーサビリティは大丈夫か?というのはきちんと押さえたい。 原材料がどんなものなのか、その製造工程は分かり得るものなのか?という部分がスムーズに判明できることも重要だ。
そういった工程は服に自然と現れる。着心地がよい、触り心地がよいというのは、糸からわかる安心感だったり、縫製の隠された秘密がある場合が多い。例えば、yohakuの茶綿シリーズは肩の縫製がフラットシーマで縫われている。布を折らずにそのまま繋ぐ特殊縫製で、縫い代のごろつきがないので着た時に気にならず知らずにしてよい着心地を生み出している。
tamaki niimeの生地は独特な織りをしていて、空気をたくさんはらんでいるように感じとても柔らかく、服の中で体が踊る。
宝島染工のダブルワンピースと、yohakuのTUTU Tシャツ、わざわざのストレッチもんぺ
宝島染工の服を裏返して見て欲しい。まるで表面かのような縫製である。後染めしているのもあって、恥ずかしながら裏表に着てしまうことがあるくらいなのだ。
もんぺは生地のバリエーションが楽しく、シルエットが体に添いながらも絶妙に緩くいてほしい部分は緩いので、家でも会社でもどこにでも着ていける気楽さがある。
ALL YOURS 着たくないのに、毎日着てしまう。通称 “着た着て”シリーズ
オフィスに着ていくだけの服、パーティにいくだけの服、休日だけに着ていく服、そうやってTPOで服を選ぶことが少なくなってきた。日常と仕事が溶けて、服のボーダーも溶けてきている。そんな時に本当に欲しいのは着心地・居心地・触り心地がよく、自分らしく気持ちのよい服。
わざわざ|ストレッチもんぺ わざわざオリジナル【ユニセックス】
ストア紹介
パンと日用品の店 わざわざ
パンと日用品の店〈わざわざ〉は長野県東御市御牧原の山の上にポツンと佇む小さなお店。“よき生活者になる”を合言葉に、薪窯で焼いたパンと、食と生活それぞれの面から、独自の選定基準を定めて自分たちが心からよいと...もっと見る