ごはんは、おいしい
おいしいごはんとは? 炊きたてのごはんは「ふっくら」としていて「艶」があり、ごはんのゆげから「香り」が立ちのぼる。そして「もっちり」とした食感で、一粒一粒米がたっている。噛むほどに「甘み」や「旨味」が広がっていく、そんなごはんはおいしい。
日本人は「もっちり」とした食感が好きで、それには「ごはん」を主食とした食文化に理由がある。外国の料理では、スープやサラダ、肉料理…と、一皿づつ食べ終えていくかたちが多く、ひとつひとつの料理をそれぞれにたのしむスタイル。日本料理の伝統的な食べ方は、ごはんを中心として、ごはんを食べながら、おかずを口の中で混ぜ合わせて味わう、口の中で調合しながらたのしむスタイル。
ごはんにもっちりとした「粘り」があることで、おかずとごはんがよく混ざって、別々に食べるよりもおいしいと感じる。そのために「もっちり」は「おいしい」に不可欠な食感なのです。
2024/09/25