生活に寄り添う、工房ストローの藁細工
昔から農家の多かった東北地方。
冬場に降る大量の雪が、山からの栄養を含んだ雪解け水となって広い土地に流れ込み、美味しいお米ができる「米どころ」として発展してきました。
そんな東北農家の、田畑での作業ができない冬の仕事として行われていたのが、収穫の際に出る「稲藁」を使用した藁細工です。
雪の積もった道を歩くのに欠かせないミノやかんじき、次の農業シーズンに必要な縄、その他日常の生活で必要になるワラジや箒など、藁で作られるものはたくさんありました。
今では見かけることも少ないですが、藁は当時の生活に欠かせない、大切な「暮らしの道具の原料」だったのです。
稲藁は茎の中が空洞になっており、クッション性と保温性があります。
生活の中で使うものを作るにはちょうど良い性質のため、とても理にかなっていたことが伺えます。
2023/11/10