電子レンジも食洗機もいける 和食も洋食も合う器が欲しかった
和食でも洋食でも、中華やスイーツでも。毎日の食卓でどんな料理にもすっと馴染んで、気軽に使える器があったらいいな。そんな想いから生まれたのが「選ばない器」です。
電子レンジも食洗機でも使える。気兼ねなく毎日使えて、それでいて見た目も美しい。そんな器を作りたいという、わざわざの要望に応え、何度も試作を重ねながらしっかりかたちにしてくれたのが、佐賀県伊万里市・大川内山に窯を構える鍋島虎仙窯さんでした。
鍋島虎仙窯は、江戸時代から続く鍋島焼の伝統を受け継ぎながら、現代の暮らしに合った器づくりにも力を注いでいる窯元です。もともとは将軍家への献上品として、限られた人だけが使うことを許された磁器。その技術と誇りを今に伝え、手に取る人の暮らしに寄り添う器を届けてくれています。
素材には、白さと透明感に優れた天草陶石を使用。そこに静かに咲く花模様のレリーフが施されています。わざわざ代表平田が鍋島虎仙窯の窯元を訪れたのは、ちょうどシャクナゲの花が咲く頃。
大川内町の町花である「シャクナゲ」。地元の人々に親しまれているこの花は、青螺山に自生し、大川内町の風景や文化と深く結びついています。町を流れる川にシャクナゲの花を添えたような、穏やかでやさしい印象を器に込めました。
この模様はエンボス加工になっており、釉薬がかかっても模様が沈まず、ほんのりと浮かび上がるように見えるのが特徴。模様を浮かせるために、職人さんが何度も彫り方を調整してくれたというこだわりの部分です。
ほんのりつややかな仕上がりのやさしい色合い中に、さりげなく浮かび上がる模様が美しい白色。しっとりとしたマットな質感に、縁にほどこされたシャクナゲの模様が光の加減でふわりと浮かび上がるグレー。どちらも派手すぎず、でもきちんと存在感があり、料理を引き立てながらも器としての美しさもしっかり感じられます。
もうひとつこだわったのは、縁の部分。美しく見せられるように厚くなりすぎず、かといっても薄くもなりすぎずに。また、お皿を持ち運びしやすいように指一本入れられる高さを目指しました。
リムの幅は広すぎずにすっきりとした印象に。ナイフとフォークでも使いやすいように、うつわの中心が平らになるようにしました。お箸でも違和感がなく、お料理を取りやすく、盛り付けしやすくなっています。
電子レンジも食洗機も使えるので、忙しい日常の中でも気軽に手に取りやすく、料理の後片付けもスムーズ。見た目の繊細さやきれいさとは裏腹に、業務用のような耐久性があり食器棚に重ねて収納もできます。
パッケージの題字は詩人のウチダゴウさん、デザインは岡本健デザイン事務所にお願いしました。わざわざの想いを文章にしたためてパッケージに記載しました。自分用としてはもちろん、プレゼントにも最適です。
かつては将軍家への献上品として作られ、限られた人の手にしか渡らなかった鍋島焼。その技術を現代の暮らしに馴染むかたちで活かしながら、もっと身近に、もっと日常に。選ばない器は、特別な日でなくても、今日のごはんを少し心地よくしてくれる存在です。使っていくうちにきっと、手が伸びる一枚になってくれるはずです。
用途や食卓のシーンに合わせて選べる4サイズと2色をご用意しています。重ねてすっきり収納できるのも、この器のうれしいところ。毎日の食卓に、ご家族の人数やお料理の種類に合わせて、お好みの一枚をお選びください。
ここにもうひとつこだわりました。