こちらの商品の売り上げの一部を、令和6年能登半島地震により被災されました製造元の「高澤ろうそく店」へ、復興支援金として寄付致します。(詳細は、下記リンクよりストアレターをご覧ください)
明治25年創業。石川県の稀少伝統工芸品のひとつである、七尾和ろうそくの老舗・高澤ろうそく店の『ろうそく 等伯(とうはく)』。古くからろうそくの原料として使われてきたハゼロウ(木蝋)を主原料とした、あたたかみのある柔らかな炎の色あいが楽しめます。
和ろうそくの芯は太く、蝋の吸い上げが良いので、空気がしっかり供給されます。そのため、炎が大きく上に伸び、優しくあたたかなひとときを演出してくれます。
日本には、大きく分けると「和ろうそく」と「西洋ろうそく」の二種類のろうそくがあり、その違いは材料にあります。一般的に和ろうそくの芯は和紙、蝋は植物油。西洋ろうそくの芯は木綿糸、蝋は鉱物油が使われます。和ろうそくの蝋には、ハゼの実や植物性の油脂、大豆から作ったソイワックス、お米の糠を使った糠蝋、蜂の巣から取り出した蜜蝋などが使われています。昔は、鯨の油をつかった蝋もありました。石油を使わないという点でもエコな灯りです。
植物性のロウを使った和ろうそくは、西洋ろうそくに比べて、煤が出にくく 仏壇を傷めることがありません。和紙でできた芯は、溶けたロウを芯が吸い上げながら燃えるので、蝋が垂れるのを防ぎ、最後まできれいに燃え尽きるので、においも汚れも気になりません。
和ろうそくの芯は、和紙を棒に巻きつけイ草から採れる燈芯を一本、一本丁寧に巻いて作られています。棒に巻きつけることによって芯の上まで空洞ができ、火をつけると穴から空気を取り入れて、火を吸引することから、炎がゆらゆらと大きく揺らぎ、 消えにくいのが特徴です。和ろうそくの炎が風がないときに揺れるのは芯から空気が流れることによって起きる現象です。
ろうそくの炎のゆらぎには、小川のせせらぎやそよ風、星の瞬き、蛍の光など、自然現象に見られるものと同じ、人が心地よく感じるリズムを持っています。人の鼓動も同じリズムを刻むことから、このような刺激を受けると、人は快適に感じると言われています。
「ろうそく 等伯」の主原料は、福岡県筑後で採れる櫨(はぜ)です。櫨の実を絞って作られるハゼロウ(木蝋)は、ジャパンワックスとも呼ばれ、古くからろうそくの原料として使われてきました。火を灯すとロウが溶け、櫨色(はじいろ)へと変わります。またハゼロウで作るろうそくは粘り気があるため、溶けたロウが流れ落ちにくいのが特徴です。深くあたたかみのある黄色と、やわらかに揺れる炎は、ゆったりとした時間を生み出します。
櫨は秋になると美しく紅葉し、草木染の材料にもなる有用植物です。櫨の実は、果皮に多くの油脂成分を含みますが、これを蒸して圧搾し油脂分を抽出し、さらに不純物を取り除くことで、ようやく「ハゼロウ(木蝋)」が出来上がります。
ハゼロウは、和ろうそくだけでなく、相撲さんの鬢(びん)付け油、木製家具や建具の艶出し剤、膏薬(こうやく)や口紅などの原料として江戸時代から幅広く使われていました。そのため商品作物として明治時代まで西日本各地で盛んに栽培されていましたが、安価な石油製品や蜜蝋に押され、ハゼロウの生産量は年々減り、現在ではハゼロウをつくる会社は日本国内で数社になってしまいました。
ろうそくのサイズに合った燭台が一緒になったセットもご用意
ろうそく 等伯は、「3号」「6号」「12号」の3サイズ。
それぞれのサイズに合った南部鉄のこま燭台を一緒にした「燭台セット」もございます。
南部鉄のこま燭台は、すっきりとしたシンプルなデザインなので、使う場所を選ばず、ろうそくも引き立ちます。また、裏面には3つの突起が付いており、机が熱くなり過ぎないように工夫されていたりと、シンプルで無駄のない美しい燭台です。
「ろうそく等伯」の名前は、高澤ろうそく店がある能登七尾出身の絵師・長谷川等伯からつけられました。
等伯の代表作である国宝『松林図屏風』は、墨の濃淡で光の強弱を生み出すことによって、霧に包まれ、現われは消える松林の風情を見事に表しており、近世水墨画の最高傑作とも言われています。
そして、ろうそくの形もまた能登の松林をイメージしています。
櫨ろうそく特有の表面の白い粉は、霧に包まれたような雰囲気を醸し出し、閑静で奥深い『松林図屏風』をイメージさせてくれます。
いつもの食卓に、和ろうそくを一つ灯してみて下さい。親しい人や大切な人、そして家族と灯りを囲むとき、そこには親密な温かい雰囲気が生まれます。一つのろうそくを囲んで、ゆらゆら揺らめく炎に照らされれば、いつもの空間にゆったりとした豊かな時間が流れます。蛍光灯などの直接照明は消しましょう。間接照明を使って本が読めるくらいの明るさにするのがベストです。
・和ろうそくは、それだけで立つことはできないので、燭台が必要です。ろうそくの穴に応じた燭台をご使用下さい。もし燭台の芯が太い場合には、ろうそくを差し込み止まったところで軽く押し込み固定して下さい。
・燭台の下にはコ-スタ-などを敷いて、机を保護して下さい。
・欠けや割れのあるろうそくの使用は避けて下さい。
・炎が大きく明るいのが和ろうそくの特徴です。火をつけたまま、そばを離れないで下さい。
・燃えやすいものの近くでは使用しないで下さい。
・風がなく水平で安全な場所でお使い下さい。
・複数のろうそくを灯す際に、距離が近いとロウが垂れるので離してご使用下さい。
・和ろうそくの芯には、和紙と燈芯を使用しているため、燃焼時に芯が炭化して炎が大きくなり過ぎることがあります。その際には、燃え残った黒い芯を切って、炎の大きさを調節して下さい。芯切りを、お持ちでない方は、金属製の箸などの燃えないもので挟みとり、灰皿などに捨てて下さい。
・やけど防止のため、ろうそくの炎や溶けたロウ及び燭台に触れないで下さい。
・息を吹きかけてろうそくを消すと、溶けたロウがとび散ることがあります。芯切りや、ろうそく消しをお使いになることをお薦めします。
・消火後、残ったろうそくを処分する場合は、水を入れた容器にしばらく浸してから処分して下さい。
・閉め切った部屋でのご使用には換気を怠らないで下さい。
・小児の手の届かない所に保管して下さい。
・直射日光を避け、涼しい所に保管して下さい。
明治25年創業。石川県の稀少伝統工芸品のひとつである、七尾和ろうそくの老舗です。
櫨や米ぬか、菜種、椰子の油など、自然素材、植物性由来にこだわった和ろうそく作りを続けています。
高澤ろうそく店が創業した明治25年には、県内各地に和ろうそくを扱うお店がありましたが、電燈の普及と共に、各地にあった和ろうそく店は姿を消し、現在、石川県内で和ろうそくを作っているのは高澤ろうそく店1軒のみです。
能登半島のつけ根に位置する七尾市。天然の良港を持つ七尾は、昔から北前船の寄港地として栄え、各地の原料を取り寄せて作られた七尾和ろうそくは、北前船に乗って全国各地に運ばれていきました。
七尾和ろうそくの歴史は古く、江戸時代に仏教の普及と共に仏壇の灯明として広く用いられるようになりました。
石川県は真宗王国と言われ、特に能登地方は寺が多く、昔から信仰心の厚い土地柄だったため、寺だけでなく一般の人々にも和ろうそくの需要が多かったようです。
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- カテゴリ
- 生活雑貨 > インテリア雑貨 > キャンドル・キャンドルホルダー
- ブランド
- 高澤ろうそく店
- タグ
- 母の日 | 女性向けギフト | 誕生日プレゼント | 新生活 | 新築祝い・引っ越し祝い
- サイズ
- 3号|1.8 × 8 cm
6号|1.9 × 11 cm
12号|2.4 × 14 cm
- 燃焼時間 (目安)
- 3号|1時間20分
6号|2時間10分
12号|4時間
- 生産地
- 石川県
- パッケージ
- 単品|化粧箱入り
燭台セット|桐箱入り
- 燭台差込口 (直径)
- 3号|約 3 mm
6号|約 4 mm
12号|約 5 mm
- 推奨燭台
- 3号|こま燭台「小」(高澤ろうそく店)
6号|こま燭台「中」・ ペルシャ紋燭台(鈴木盛久工房)
12号|こま燭台「大」・ ペルシャ紋燭台
- クリックポスト
- 「3号 7本入」のみ利用可
- レターパックプラス
- 利用可(全サイズ)
櫨を使ったろうそくは、表面に白い粉のようなものが浮いてきます。これは、植物ロウ独特の性質で、油脂の脂肪分が浮き出て結晶になったものですので、そのまま安心してご使用下さい。