スペイン南部アンダルシアの広大なオリーブ農園。太陽の光をいっぱいに浴びるよう、近代的な機械が使用できないほどの急斜面の丘で、手作業で収穫を行なう伝統農法によりオリーブを栽培しています。

この伝統農法は、農薬や化学肥料を一切使わない有機農法。オリーブの実にも優しく、効率的ではなくとも手間と時間をかけて丁寧に栽培されています。

その実から作られたこのオリーブオイルはフルーティな香りを残し、バランスの良いすっきりとした味わいが特長です。

オリーブオイルの品質を左右するのは、決してオリーブの実だけではありません。オイルにするまでの過程にも品質を左右するポイントがあります。

まず、オリーブの実は収穫時点から酸化と醗酵が始まります。そのため、収穫後24時間以内にペースト状にすることで鮮度を保っています。そうすると安定し酸化は進みにくくなりますが、その間、できるだけ空気に触れずに短時間でオイルにするのがベスト。このオリーブオイルも、30度以下の低温を保ち、短時間でスピーディに、遠心分離を用いて搾油しています。

また油を搾油する際に用いられることが多いのが「科学溶剤」。圧力をかけて絞るのと同時に溶剤を添加して、原材料に含まれる油分を溶かしながら絞る、という搾油方法を用いられることが多いです。絞り終えた後この溶剤を取り除いているわけなのですが、それでもどこか不安を覚えてしまうのは私だけでしょうか。OGEXのこのオリーブオイルは、化学溶剤を使うことなく、遠心分離で搾油されていて、安心安全なおいしいオイルを口にすることができます。

そもそもオリーブオイルは、種から搾油する他の植物油とは少し違い、オリーブの果肉を砕いて絞ってそのまま搾油することができるので、この科学溶剤を用いた処理を用いる必要はそこまでありません。それでも溶剤を使ってしまうのは、生産効率とコスト削減が最優先されがちだから。そんな世の中だからこそ、こういったおいしくてしっかりとしたオリーブオイルを選び続けたいと思います。

そうして搾油されたオリーブオイル、実は単一のものだけでこの1本にしているわけではありません。オリーブオイルは様々な農園によって味も香りも変わるのです。その細やかな違いを、専属の鑑定士が「辛味、苦味、フルーティーさ、キレの良さ、後味の残り方、香り」を元にテイスティングし、どの人にも味わいやすい安定的な香りと味になるよう配合を行なっています。そうすることで、国際オリーブ協会（IOC）が定めている0.8％よりも低い0.4％の酸度と、オリーブの持つ芳醇でフルーティーな香りと風味がしっかり残っている1本になっているのです。

そのままでおいしいオリーブオイルは、いろんな料理に引っ張りだこ。たまねぎを薄く切り、瓶にそのまま漬けておけば、サラダでそのまますぐ出せます。

岩塩を少しふって、パンにつけて食べても、もうそれだけでシンプルな味わいが際立って絶品です。おいしいオリーブオイルだからこそ楽しめる贅沢。ぜひお試しあれ！