キナリノモールに新しく「四十沢木材工芸」のうつわたちが入荷しました。四十沢木材工芸は輪島塗りの産地である石川県輪島市で漆器用素地の木地屋として戦後間もない1947年に創業しました。

指物、曲物、ロクロ、刳りものなど幅広い加工技術を持ち、その技術は現在も継承されています。特に、NC加工も得意とし、現代のニーズに応じた製品を生み出しています。

2013年にオリジナル木製品の製造販売を開始した四十沢木材工芸は、「KITO」「SUI」「ara!」シリーズを展開します。

なかでも四十沢木材工芸にとって初の取り組みとなったガラス塗料仕上げのお盆の製作は、日々の暮らしに寄り添うデザインでありながら扱いやすく、多くの家庭で愛用されるようになりました。これをきっかけに四十沢木材工芸は伝統と革新を融合させた製品を次から次へと発表し、いまでも多くの人々から愛されています。

しかし、2023年の能登半島地震により、四十沢木材工芸も被災し、工房や設備に大きなダメージを受けました。現在、復興を目指して全力で取り組んでおり、ふたたび高品質な木製品を提供するために努力を続けています。地震の影響を受けながらも、職人たちの技術と情熱は変わることなく、復興への強い意志とともに日々製作に励んでいます。

今回届いたのはKITOシリーズのお盆３種類に、ボード・バターケース。どれも毎日の暮らしにそっと寄り添う魅力あふれた木製品たちです。それらは使い込むほどに愛おしさを感じます。

四十沢木材工芸の技工が詰まったうつわたちをぜひご覧ください。