「青」の意味を紐解きながら、「日本」を知ることに繋がってゆく1冊。
雷鳥社さんの辞典シリーズ・第13弾となる最新刊「青の辞典」が発売となりました。
星の辞典の著者・柳谷杞一郎氏による辞典シリーズ最新刊となる本書。
「田が青い」と元気なイメージ
「顔が青い」と元気のないイメージ
「山が青い」と静謐なイメージ
意外な「青」が持つ意味合い、伝統色としての青、海外に衝撃を与えたジャパンブルー、青い文学・ことば・印刷上の青・国旗・鳥・虫などのいきものなど。たくさんの青の世界を写真、イラストなどのビジュアルとともにご紹介しています。
青にまつわる本はたくさんありますが、青の辞典は、著者の個性的な視点が際立つ内容になっています。
「青」の意味を紐解きながら、「日本」を知ることに繋がってゆく1冊です。
底知れぬ青の世界へ、いざ旅立ちましょう!
この本には、きっとあなたの知らない「靑」がある
著者 柳谷 杞一郎
写真家・編集者。1957年広島生まれ。慶應義塾大学文学部卒。『大事なことはみんなリクルートから教わった』 『星の辞典』 『パキ スタンの山旅を愉しむ』(雷鳥社)など多数。 好きな色は「山吹色」
古代の日本語で、色をあらわす言葉は「クロ」「アカ」「シロ」「アオ」の4語しかなかったとされる。
この4語は他の色をあらわす言葉とは別格の存在である。
「黒い」「赤い」「白い」「青い」。
「い」を加えただけで形容詞になるのはこの4語だけだ。
また「真」を冠して「真っ黒」「真っ赤」「真っ白」「真っ青」と表現できるのもこの4語のみである。純粋な混じりけのない絶対色といっていい。
「古事記」にも登場するこの4語、色をあらわす言葉というよりは、光の状態をあらわす言葉だったようだ。すなわち「暗」(暗い闇の状態)、「明」(夜明けとともに空が赤く色づいていく状態)、「顕」(すべてがハッキリと見えている状態)、「漠」(その中間の状態)を原義としている。
さて本書のテーマは、「漠」を意味する「アオ(青)」である。
「漠」を原義とする「アオ」のイメージは「シロ」(白昼)から「クロ」(闇夜)へとつながっていく中間の状態をさす。したがって、「アオ」が意味する色の範囲はきわめて広かったようだ。本来は灰色がかった白色を意味した。
古代においては黄昏時の藍色や紫色だけでなく緑色はもちろんのこと灰色もアオなのである。
ーーー(はじめにより)
星の辞典の著者・柳谷杞一郎氏による辞典シリーズ最新刊「青の辞典」。
・「青」とはなにか、「青」の持つ意味
・「青」を再現する方法 / 光の三原色・色の三原色、印刷物の網点のおもしろさ
・「青」の漢字辞典
・日本の伝統色「青」編 約80色
・「青」にまつわる言葉辞典 / 青い昆虫、青い鳥症候群、青い星、キタノブルー、蒼氷、サマルカンド ( 青の都 )、万年筆のインクの青 他約70語
などなど。
読み終えると青にどっぷり浸ったような気持ちに。
「青」の意味を紐解きながら「日本」を知ることに繋がってゆく、深く、美しい1冊です。
手のひらから広がるたくさんの世界。雷鳥社「辞典シリーズ」
シリーズ累計発行部数40万部突破!雷鳥社さんの辞典シリーズ
荻窪の出版社 雷鳥社さんが発行する手のひらサイズの辞典シリーズは、文庫(A6)判・ハードカバーの小さな辞典です。
新刊「青の辞典」を含む全13種類は、じっくり読んでも飽きない充実の内容と、テーマに沿ってすべて異なるとことんこだわり抜いた装丁が魅力です。
言葉を探すときも、そうでないときも。
どれも本棚にあると嬉しくなる、とっておきの1冊が揃います。
手のひらサイズに、テーマに沿った内容がこれでもかと詰まったビジュアルブック。
装丁が全て異なりどれもとびきり素敵なため、全種類揃えたくなります…!
ラッピングの際は、贈るお相手のお好きな色や本のテーマに沿ってお包みしております。
イメージなどございましたら、ぜひお気軽にお知らせくださいませ。
ストア紹介
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