パンと日用品の店 わざわざ
定番品しか作らない。
わざわざはパンと日用品の店。「自分たちが使って良いと思うものを販売する」というスタイルでやってきたが、世の中に販売されているものの中に、自分たちが使いたいものが見つからないことが時折あった。そんな時、パンを焼くように商品を作ってみるのはどうだろうと考えるようになった。
わざわざではパンを捨てたことがない。だが、世の中に存在する多くのパン屋が売れ残ったパンを捨てている。夕方にパンを焼かなければ、棚がスカスカになり見栄えがせずお客様が来なくなる。それは機会損失だといって、あらかじめ捨てるパンを経費に計上して原価を計算するのを、ロス率という言葉で表したりするのが嫌だった。
食べ物は粗末にしてはいけないし、捨てるために作られるべきではない。商売のためにロス率なんて言葉で、捨てることを正当化してしまうことだけはしたくなかった。
2021/04/08