酵素シロップは、果物やハーブ、白砂糖など身近な材料を常在菌や発酵菌で発酵させてできた、熱を加えない酵素がたっぷり入ったシロップです。この本では、酵素シロップの基本的な作り方はもちろん、仕込むときの注意点や道具の選び方、仕上がりを左右する素材の選び方まで、ていねいに紹介されています。
加熱しないことで、素材の風味や香りも生かされ、飲みものとして楽しめるのはもちろん、できあがったあとの果実も、ジャムやフルーツチップ、お風呂やスキンケアなどに活用できます。
作って、味わって、暮らしに活かす。酵素シロップの新しい楽しみ方
2012年刊の『手作り酵素シロップ』の続編となるこの一冊では、素材のバリエーションや仕込みのポイントに加え、酵素シロップを暮らしの中で楽しむヒントも掲載。
いろいろな分野の専門家の話や、実際にワークショップに参加した人々の声を通して、より深く、より自由に楽しめる酵素シロップの世界が広がっています。
酵素シロップ作家として、長年にわたり教室の開催や著書の執筆を通して、その魅力を伝え続けている著者。震災を機に始めた酵素シロップづくりは、やがて全国各地でのワークショップへと広がり、今では幅広い世代がそのやさしい味わいと作る楽しさに親しんでいます。2025年6月には、フードオーケストラでも「初夏の酵素シロップ教室」を開催し、多くの方に季節の恵みを味わっていただきました。
その他、アートディレクターとして、ブランドの立ち上げやカタログ、プロダクトデザインなどを手掛けられています。
近年になってよく取り上げられるようになった栄養素の一つである「酵素」。発酵食品やローフードが話題になっているのも、酵素と関係しています。酵素は生きたものに存在しますから、生野菜や果物や発酵食品、熱を加えずに作られたローフードにも入っています。もちろん人間や動物の体内にも存在します。人間の体内には約3000種類もの酵素があるといわれており、その働きには、消化吸収(消化酵素)と、細胞の形成や運動、免疫力のアップやホルモンバランスの調整などの生命維持活動(代謝酵素)の、主に2種類があります。私たち人間にはなくてはならない栄養素なのですが、体内の酵素は消耗品で、なくなると寿命がつきるといわれています。逆に元気なのは体内に酵素がたくさんある証拠です。生きていくためになくてはならない大切なものなのです。
出典:杉本雅代(2012)『手作り酵素シロップ』文化出版局
食品を選ぶ中で伝えていきたいのは、
私たちの体をつくる、正直に大切に育まれた食品とそれを支える人々のこと。
■安全で、体によいもの
食は私たちの体を作るもの。子供たちに安心して食べてもらえる食品えらびを心がけます。
■土地と人に通ずるもの
できるだけローカルで、その土地の風土に無理のない食材であること。端っこまで大切にいただきたくなるような、伝えていきたい作り手のこだわりがあること。
■ごまかさないもの
素材そのものを、ごまかさずに大事に作られたものは、そのまま食べるのが一番おいしい。できるかぎり無添加のものを。
■毎日つづけられるもの
たとえば10年。毎日使い続けられる価格で、飽きのこない味かどうか。作り手と、食べる人々のロングライフな関係を育てて行けるかどうか。
大阪市阿倍野区、路面電車が走る下町にある「フードオーケストラ」。
『毎日のおいしいを奏でる』をテーマに、シンプルで安心できる食品をお届けしています。家族や大切な人、そして自分自身の体を想いながら、正直で信頼できる食品や、暮らしにそっと寄り添う品々を揃えています。
店頭には、クッキーやスコーン、地元で採れた野菜やお豆腐、調味料などが並びます。月に一度は、美味しい仲間によるお弁当やベーグル、パンも登場し、食卓にわくわくを届けています。
- カテゴリ
- 生活雑貨 > ホビー > 音楽・本・雑誌
- 著者
- 杉本雅代
- 出版社
- 文化出版局
- ページ数
- 71ページ
- 仕様
- 26 x 19 x 0.5 cm
- 発売日
- 2018/10/19
*北海道、沖縄へは1万円以上ご購入の場合も、通常配送料金を頂戴いただきます。