農薬不使用・無肥料栽培で栽培されたオリーブ果実を、熱を一切加えない昔ながらのコールドプレス法で絞ったオルチョ・サンニータ。「オルチョ」はオリーブオイルを入れる壺の意、「サンニータ」は古代からのこの産地(イタリア・カンパーニャ州ベネヴェント)の呼び名を指します。

”一度味わったらもう他のオリーブオイルには戻れない”と言われることも多く、本物の味に魅了される人が続出するオリーブオイルです。

このオルチョ・サンニータは、イタリア・ベネヴェントにてオリーブ栽培を営むジョバンナ家にて一貫して製造されている「シングルエステート」のオリーブオイルです。オリーブオイルに限らず、ワインやコーヒーでも、単一農家で収穫したものだけを使用し作ったものを「シングルエステート」と呼びます。

オリーブオイルの多くは、様々な産地のオイルを配合し、味の安定度や香りを高めています。というのも、産地や場所によって味わいが大きく異なるため、それらを配合をすることにより、毎年安定した味わいや一定の生産量をキープできるのです。しかしこのオリーブオイルは、シングルエステート。他の農園の実を使わず、自らの農園の品種3種を配合し製造しています。まさにここだけの味、このオルチョ・サンニータでしか実現できない本物のオリーブオイルがここにあります。

シングルエステートであるが故、その味わいや香りは毎年変わるというのだから驚き。菜の花の風味、アーモンドの風味、青いバナナの風味など、ワインの如く毎年違いをもったオリーブオイルを味わうことができます。2019年産からは、有機認定をもった搾油所に変え、味わいも以前のものよりスパイシーで辛味のたった味わいに仕上がっています。同じオリーブの実を使っても、搾油でこれほど変わるのか、と違いを楽しめるのも、単一農家で一貫して製造しているこのオリーブオイルだからこそです。

※お届けする時期により、収穫年数が2019年以前のものをお届けする場合もございます。その年々の香りや味わいをお楽しみください。収穫年数は瓶の表紙に記載されています。

オリーブの品質を大きく左右するポイントは3つ。

１．栽培
２．収穫
３．製造

オルチョ・サンニータはこの3点すべてに対して、妥協を一切許しません。

「栽培」と「収穫」。ジョバンナ家の畑は、中高地の丘陵地帯にあり、湿った海の空気は届かず、年間雨量も少ないため、オリーブ栽培に適しています。それでも天候や収穫の条件により実の品質が低下してしまうこともあるのが自然の摂理。しかしジョバンナ家では、例えばオリーブバエなどの被害にあった実は収穫しませんし、すべてを手摘みで、ひとつひとつチェックをして収穫しています。

さらには、実を完熟させず一歩手前で収穫するこだわりぶり。このタイミングがオリーブのもつ有効成分を一番含んでおり、その時を見計らい手摘みで収穫しています。そして収穫と同時に酸化などが始まるオリーブを、10時間以内に搾油へ持っていきます。

最後に「製造」。搾油は搾油所に持ち込んで行ないますが、他のオリーブと混ざることの無いよう、つきっきりでチェックをしています。搾油方法は熱を一切加えない、遠心分離を用いたコールドプレス法。そうして搾油されたオイルは、濾過をせず、品種ごとに専用の容器に分けられ、数ヶ月放置し、微細な果肉を自然分離させてオイルを作り上げます。有効成分や旨味まで濾過してしまうことを防ぎ、香り高いオリーブオイルを瓶詰めしています。

これほどまでにこだわりを持ち、一連の仕事すべての最善の上に出来上がっているのが「オルチョ・サンニータ」なのです。

フレッシュで香り高いオリーブオイルの話をしていたら、ドレッシングにしてサラダを食べたくなりました。オリーブオイルは素材の旨味を引き出す力が強いので、野菜のおいしさを引き出せるドレッシングはおすすめです。きっちりボウルとホイッパーで乳化するまで混ぜるのがポイントです。新鮮な野菜がおいしい季節。盛り付けは天井に向かって山を描くようなイメージで盛り付けるとうまくいきますよ。

＜材料＞
●純米富士酢 30ml
●オリーブオイル 60ml
●ゲランドの塩 4g
●ブラックペッパー(お好みで)

スタッフムラヤマです。これまでオリーブオイルの種類がピンからキリまであることを認識しつつも、そんなに気にすることはなかったんです。オリーブオイルはオリーブオイルでしょ？と。ただこのオルチョ・サンニータを口にして驚きの連続。おいしい、香りが芳醇、やっぱりおいしい。全然違うとはまさにこのこと。カプレーゼにして、トマトとモッツァレラチーズにかけたときは衝撃でした。火にかけてもおいしい。イタリアに行ったことはないけれど、これがイタリアの味か、と我が家で本場を楽しみつつ、今日はオイルパスタに挑戦です。

「本物のオリーブオイルを日本に届けたい」という思いのもと、高品質のオリーブオイルを提案し続けるアサクラ。本物というのは、味だけではなく、栽培方法や製造過程も踏まえての本物。そのために、実際に足を運び、生産者と話し、この人のつくるものなら間違いない！と思えるものだけを取り扱う。そんなオイルの向こう側、背景やストーリーが見えるオリーブオイルを日本へ届け続けています。アサクラの扱う商品は決して大量生産はできません。しかし真心を込めて作られたその商品には、他では味わえないおいしさと感動が詰まっています。